「戻り待ちに戻りなし」後の戻り売り場を探ってみる ポンド円相場分析

  

2017年5月の最終週、29~31日までのポンド円の為替チャートの分析です。

 

ポンド円4時間足と日足で相場環境の把握

ポンド円4時間足。5月前半に付けた148.000から下落トレンドの最中です。特に先週は下落時に付けた最安値143.400付近を完全に下抜けが確定した状態でクローズという状況。

また、最初に143.400を付けローソク足の近くには、黄色の点線の200EMA(グランビルの法則でもおなじ 数字「200」があり、それにかろうじてサポートされていましたが、結局はそれすらも下抜けてしまった状態で今週はオープンとなりました。

週明けとはいえ月末。ドル円同様仲値やロンドンフィックスなどで突発的な動きに振り回されることも頭の片隅に入れておいて損はありません。大きな下落の後と月末という相場環境ですので、無理にロット数を生やしたりやトレード回数を重ねるのではなく、ある程度リスクを抑えて慎重なトレードを心がける、あるいは様子見でも良かったと思います。

 

 

続いてポンド円の日足。金曜日の下落は実に大きな陰線という結果に。始値は144.600付近、終値は142.500付近と、およそ210pipも下げてしまいました。さすがポンド「殺人通貨」の異名は伊達ではありませんね(確信)。

 

 

「戻り待ちに戻りなし」からの売り場を探す。

急落後のオープンとあってか、どのへんで売りが持てるのか?どのへんで買いが持てるのか?その判断を慎重に探っていく事が大切になります。そんな憶測が飛び交う相場環境だけに、値ごろ感や雰囲気で下手にポジションを持ってしまうと、下手なトレードをしてしまう可能性も当然高くなってしまいます。

先週金曜日に下げに下げた「戻り待ちに戻り待ちなし」からの戻り待ちなので、2~3日くらいトレードができなくなって仕方ないね、と許容の精神を持ってチャンスが無いなら無いで割り切ることもまた、負けないトレードをするために欠かせないスキルです。

そんな戻り待ちに戻りなしの後で戻りを探す手法をいくつか試してみました。

 

 

フィボナッチリトレースメントを使用

まずは、フィボナッチリトレースメントを使った戻り売り候補の探索。ポンド円4時間足で出来たダブルトップの最高値145.400と下落後にできた最安値142.100付近を上限下限にしてフィボナッチリトレースメントを展開。

まず戻り売りの候補になるのは23.6%地点の142.900付近。次点は38.2%地点の143.400付近。当然これだけを見て、「23.6%、38.2%に来たから戻り売り!」という感じに、ひとつのモノサシで見てエントリーするのは賢明ではありません。フィボナッチリトレースメント他にも何か手がかりがないかを探ってみることで負けないトレードにつながりやすくなります。

 

 

4時間足のローソク足の動きを分析

4時間足の下落の際にできた波を分析。左側の大きな陰線ですが、よく見ると戻り高値を作って落ちている箇所があります(左の青丸)。もちろん、この戻り高値の位置は143.000付近(赤の水平線[上])。ラウンドナンバーでフィボナッチりトレースメント23.6%地点の142.900付近とも結構近いです。

ただし、4時間足で一回だけ発生した戻り高値だからといって、143.000付近でいきなり売るのは賢明ではありません。できれば、143.000付近がしっかりとレジスタンスになったかどうかを確認してから戻り売りする方が負けにくくなります。

4時間足では月曜日に143.000付近ま一度近付いたものの跳ね返されて上ヒゲを持つローソク足ができました(右の青丸)。これで、143.000付近がレジスタンスとしてより一層意識されたと判断できます。

なお右の青丸のローソク足の後、次の足ではもう一度143.000付近にトライしてそのまま引けますが、その次の足で大きな陰線、しかも前の陽線をすっぽり覆う含み線(または包み線)となり、直近安値の142.100(赤の水平線[下])まで下げてしまう結果になりました。

 

 

ポンド円のその後

画像はポンド円の15分足。

フィボナッチリトレースメントとローソク足の動きで戻り売り出来そうな場所を決めた後の動きを分析。まずは、直近の安値を更新して大きな下落の起点になった戻り高値(ピンクの丸「1」)と同様に直近の安値を僅かに更新した戻り高値(ピンクの丸「2」)で一応短期の下落トレンドラインができました。

一応とした理由は、ピンクの丸「2」では安値の更新幅が少ないのと、長期足で見ると下ヒゲになっているためです。更新した時間帯も日本時間の早朝とだけあって、ちょっと様子見という感じです。

 

同じく15分足でピンクの丸「2」「3」を拡大。「2」で戻り高値を付ける過程で、下値抵抗線(青色)ができています。その下値抵抗線が陥落したのは早朝の薄い時間帯でした。

次にピンクの丸「3」は、下値抵抗線が陥落する際の戻り高値付近、黄色の点線の200EMA、ピンクの一応のトレンドラインの3つがちょうど重なる場所でしたので、この辺が戻り売りの候補となりました。また、「3」のすぐ下にある下値抵抗線を下抜けてから売りをもつトレードもアリ、という結果でした。

 

 

 

急落後は波が見えてくるまで待つのが負けにくい

急落後は大きく動いただけあって、「まだ順張り売りでエントリー出来るかもしれない」、「もうそろそろ逆張りの買いができるかもしれない」という思い込みがどうしても生まれてしまいやすいものです。

そんな揺れ動いた精神状態で、ついつい値ごろ感や雰囲気に流されて、ちょっとした値動きになんとなく反応してエントリーをしてしまった結果、気が付けば小さな損切りを連発していた、逆行してクソポジを握ってしまっていたという事もよくあります。

特に、「戻り待ちに戻りなし」という相場格言のような、戻りを作らず一気に一直線に急降下するような下げが起きたあとは、十分にその急落からの戻りや値動きの波が見えてくるまで待つ事が負けないトレードをする上で肝心になります。