天井圏で三尊とダブルトップ…でも、上昇トレンドが終わったわけではない。 ユーロドル相場分析

  

2017年の4月末~6月の初めに至るまで、ユーロに大きな買いが入っている状況です。フランス大統領選も無事通過してのユーロ買の動きもあるとのこと。

当然この動きを受けて、ドル円に次いで比較的スプレッドが小さいユーロドルも急上昇しています。ここまで急上昇すると、売りポジションを持つサインとしてよく使える「ダブルトップ」や「三尊(またはヘッド&ショルダー)もそれなりに発生しています。

 

 

ユーロドル4時間足・週足で相場環境把握

ユーロドル4時間足。まずは5月末までの動き。黄色で目印を付けた直近の高値のラインを順調に上抜け。ローソク足の実態は黄色の点線の200EMAの上にあります。

直近高値を更新下際の押し目を2つ、白丸で目印をつけてトレンドを作りましたが、それは5月末の時点では下抜けています。しかし、トレンドラインを下抜けたからといってすぐに、4時間足レベルで下落トレンドが始まったわけでは無い事をしっかり把握しておきましょう。

トレンドラインを抜けてからは、高値を切り下げて安値も切り下げており、下向きのチャネルを形成しています。

 

 

続いてはユーロドルの週足。ユーロドルはアメリカ大統領選挙の結果が出た去年の秋頃に三角持ち合いを下にブレイク。ブレイク後は1.08500付近がレジスタンスになり4度ほど跳ね返されている状況でした。

4月末になると、1.08500のレジスタンスを窓を大きく上に開けた状態でブレイク。5月になってからは、三角持ち合いの上値抵抗線だった赤のラインも上にブレイクしている状態でした。ちなみに、週足での黄色の点線の200EMAは画像の上の方にちらっと見えている程度。

週足レベルの戻り売り場を探る動きとも見て取れます。しかし、この上昇がどこまで伸びるのかをしっかり待たずに、真っ向から売りにかかるのは負けに行くようなトレードになってしまいます。

ちなみに、黄色の水平線がある1.11200付近は週足レベルでのネックライン。ただし、週足レベルですのでラインの誤差は割と広めに見たほうがよいですね。だいたい1.11200からラウンドナンバーである1.11000までをレジサポとして見ておきます。

 

 

三尊、ダブルトップは売りサインではあるが…

さきほどユーロドルの4時間足で出来たチャネルの中を詳しく見ていきます。

こちらはユーロドル1時間足。チャネル内ではまず最初に頭の部分がダブルトップの形になっている三尊(水色)ができています。この三尊のネックラインはだいたい1.11700付近。

上がりに上がって天井圏に近づいて来て出来た有名な売りサインの「三尊」であれば、ネックラインをブレイクすれば買の損切り売りでブレイク発生しそうですが、三尊形成後は何度かネックラインを超えるもヒゲで戻ってきており、ネックラインを超えてもストップロスや新規の売りが続かない状況になっています。

そのまま「三尊ができたから売りだ!」と、売りポジを持っていたトレーダーを裏切るかのように、三尊の右側の高値をしっかりと上抜けるようにして、三尊後の下ブレイクを否定し売りポジを踏み上げていきます。

高値更新後は、やや右側が小さくチャネルの上限で跳ね返されたダブルトップが形成されます。このダブルトップはネックラインをブレイクし、さっきの三尊が出来たネックラインの1.11700から若干付近で安値を切り下げた後、さらに下落していきます。

この時の下落幅はダブルトップを包む長方形でもお分かりのように、だいたい2倍の幅になっています。だいたい2倍幅分の1.11200付近付近は、週足レベルのネックラインでしたので、この付近では週足レベルの押し目買いが入りやすい状況でした。

 

ダブルトップで2倍幅分下げた後、こんどは逆三尊(黄色)を形成する値動きになります。この逆三尊は、一度ネックラインをおおきくうわ抜けており、あまり綺麗な形の逆三尊ではないですが、三尊やダブルトップなどのサインが、必ず綺麗な形のままチャートに現れる事は少ないものです。

こういった形が汚い三尊やダブルトップは、FX初心者にとっては気づきにくいものですが、それは経験が浅いので仕方の無い事として割り切りましょう。動きがわかりにくかったり、チャートが汚くても経験を重ねて、チャートを分析・検証を繰り返す習慣をつければ次第に見つけていけるようになります。

 

 

チャネルを上抜けた後のユーロドルの動き

チャネルを上抜けた後のユーロドルの4時間足。

チャネルを上抜けた後は一度下落しますが、チャネルライン付近と、赤の水平線[下]がレジサポ転換してよい押し目買ポイントになりました。

その後は直近の安値を順調に切り上げその後は直近最高値の1.12650付近(赤の水平線[上])を抜けこそしますが、そこからか買いが続かずもみ合いになっています。

1.12850付近まで上昇するも、そのさらに上にあるラウンドナンバーの1.13000には近づくことができないまま硬直し、どちらかにブレイクする前段階と分析できます。

 

 

もしもこの状況で「売り」で利益を得たかったのなら…

先ほどのユーロドルの1時間足ですが、値幅がそれなりにあるので、単純に押し目買いを待つだけではなく、長期足での押し目が入ってきやすい価格に向かう下落の波に乗った状態での新規売りなら利益を取ることもできます。

ただし、長期足ではまだスピードの速い上昇トレンドが終わったらにすぎ、下落トレンドが開始しているとは言えません。従って「逆張り」の売りという事を念頭においたトレードになります。

チャネルで動いているので、チャネルの上限付近での反発を狙った売りを持つというトレードや、「三尊、ダブルトップの形ができる」シナリオを考えた上で、「三尊、ダブルトップのブレイクアウトは狙わず利食い」というトレードでもよかった感じですね。逆張りなので適宜利食いしたり、踏み上げられて損切りになってしまったら一旦様子見というスタイルのトレードでれば、負けにくトレードにつながります。

 

ここで重要なのは「三尊、ダブルトップの形ができる」シナリオと「三尊、ダブルトップのネックラインを割って下落する」シナリオは別個のモノとして考えておくことです。

しつこいようですが、長期足ではまだ下落トレンドではなく買いが一旦落ち着いている状況に近く、仮に下にブレイクアウトに乗った売りりポジも、気づけば下ヒゲができてダマシに巻き込まれていた、長期足の(とくに週足レベルのレジサポライン)で買いが入ってV字回復し、建値の悪い売りポジションをなってしまうリスクも逆張りゆえに起こりえます。

トレンドに逆らう動きなので短期目線でトレードをして、利を伸ばすことよりも機械的に利食いを入れたり深追いをしないことが負けないトレードの秘訣になります。