FXのキャッシュバックキャンペーンの罠 気が付けば損失拡大負けトレードに

  

楽天FXや外為どっとコムのような大手FXの取引会社では、たま~に期間限定で取引通貨量に応じたキャッシュバックキャンペーンが行われ、期間中に一定の取引を行うといくらかお金が返ってきます。なお、楽天に関しては楽天証券の方で株の売買をすれば楽天ポイントが加算されるプランもあります。

キャンペーンによりけりですが、最低でも10~100万通貨ほどの取引が必要。返ってくるお金は、pipに直すとだいたい0.1pip以下…ドル円のスプレッド以下ですね…。

また、お金だけでなく、スキャルピングOKと宣伝しているヒロセ通商では、大阪名物551の蓬莱の豚まんやお好み焼きなどの粉もん、黒毛和牛やパスタソースなどの食品がもらえることでトレーダーの間ではちょっとした有名です。

しかし、そういったキャッシュバックやプレゼント狙いでトレードを行う事は、かえって負けやすいトレードへと誘う罠になってしまうケースになるリスクがあります。

 

 

キャッシュバック=エントリー回数増でルール違反につながりやすい

キャッシュバックキャンペーンは、期間中のある一定以上の取引ロット数に応じてキャッシュバックされるというのがデフォ。もちろん、合計取引量でキャッシュバック額が決まるので、ぶっちゃけ取引で全部負けようが全部建値撤退になろうが、規定数以上取引すればキャッシュバックされます。

規定数を達成するためには、エントリーの頻度を増やすかロット数を増やすかその両方を行う必要があります。エントリーの頻度を増やすとなれば、いつもなら無理にエントリーしないポイントでのエントリーをしてしまう場面も増えてしまいます。

ロット数を増やすとなるとレバレッジを今以上に上げたり、フルレバレッジでポジションを持つことになり、リターンも増えますがリスクも増えます。

しかし、エントリー回数やロット数を増やせば当然負けるトレードも必然的に発生します。また、いつもならしっかり理を伸ばせるところで早期に利食いして、すぐにポジションを持ち直すなどして、キャッシュバックの合計取引数量達成のためのエントリーをしてしまう可能性だってあります。

取れる所だけ取れればいいのにキャッシュバックに踊らされて、自分のルールやトレードスタイルを崩してしまうと、避けられたはずの損失が発生してしまいます。それも、ルール外の高頻度高ロットトレードあれば、いつもより多い損失になってしまいますますメンタルに悪影響が出てしまいます。

 

 

負けてもキャッシュバックは貰える事が「沼」になる

しかし、キャッシュバックはFX初心者に限らず経験があるトレーダーでも「負けていてもキャッシュバックはもらえる」状況というのは実に魅力的に見えてしまうものです。

キャッシュバック狙いでルールに逸れたエントリーを増やしてしまうと、当然負けやすいトレードを自分で増えます。そして、負け回数が増えると負けを取り返そうと感情トレードを誘発。ルール外の雑なエントリーや、短時間での頻繁なエントリー、メンタルが揺らぎやすいロット数の大きいトレードが増えてしまいます。

ここで厄介なのが「キャッシュバックの期間中だから、負けてもキャッシュバック分がいくらか戻ってくる」という認識。この認識のせいで雑な負けトレードでもキャッシュバックの規定ロット数達成のためなのでOK、という悪い意味で開き直った状態になってしまいます。

現に負けが続き損失が膨らんでコツコツドカンの真っ最中であっても、キャッシュバックの文字を見て「まだ大丈夫」「まだトレードできる」「まだチャンスはある」という冷静さを欠いた思い込みを引き起こしてしまうのが実に厄介。

「キャッシュバックされるのだからトレードしなきゃもったいない」なんて思い始めたら末期(白目)。FXのキャッシュバックを近所の本屋のスタンプカードを埋める事や、白いお皿がもらえる「山崎春の○ン祭り」のようなポイント集めの類と勘違いしてはいけません。

ありもしないチャンスめがけてルールを無視のエントリーを繰り返すのであれば、一旦為替取引を中止してしばらくチャートから離れて冷静になることが大切です。強制的に出金して、取引をできなくするのも防御策の一つです。

 

 

 

FXの本当の目的はキャッシュバック…ではありませんよね?

冷静に考えれば、キャッシュバックキャンペーン中にトータルで負けている場合は…

 

「負けトレード分の合計損失>>>>>キャッシュバック分の利益」

 

になるのは当たり前の事。所詮キャッシュバックなんぞ大きな損失の前では気休めにすらなりません。

ですが、キャッシュバックという認識があるとその事実を忘れがち、あるいは気がついていても認めたくない、とりあえずキャッシュバックの規定ロット数を達成したいという欲望に飲み込まれてしまいます。結果として不要なエントリーで損失を拡大。資産を守るためにトレードではなく、キャッシュバックのためのトレードをしている事になってしまいます。

 

キャッシュバック期間やスプレッド縮小、食べ物や記念品のプレゼントなどの、トレードに関する何かしらのキャンペーンがあろうとなかろうと、それに惑わされずにFXをする本当の目的を忘れてはいけません。

キャッシュバック分なんてせいぜいスプレッド分以下なので、その利益をあてにするぐらいなら、冷静にチャートを追って、負けにくい状況を選んで取引することが重要です。