「休むも相場」…から少しは動いたか? ドル円チャート分析

  

2017年5月22日~26日までの一週間。先週はトランプ大統領がロシアに機密情報を漏らしたとのニュースが発端になって、ドル円は4時間足レベルで酷く下げた結果に。

114円台から一気に111円を割ってしまい、ネット上で活動しているという「ドル円111.111円友の会」の方々が出動するほどに。今回はそんな大幅下落後のドル円チャートを分析。

 

ドル円4時間足で相場環境の把握

ドル円4時間足。114円台から大幅な下落により、直近の安値を更新するに至った際の戻り高値同士を結んだ下落のトレンドラインを未だに超えるに至っていません。また、下落から戻り高値111.400を超えた際に出来た4時間足のローソク足でしばらく「はらみ足」の状態に。

先週金曜以降は、はらみ足の上限111.750付近が天井、下限の110.850の間を動くレンジ相場で推移。ただし、4時間足レベルの直近最安値110.250を更新することは無く、レンジ下限で安値を切り上げ4時間足レベルの上値抵抗線に近づくようにレンジ上限111.750を一度うわ抜け112.150付近まで上昇。

しかし、レンジをうわ抜けこそだましのうわ抜けもかろうじて回避して、また112.150を目指すかと思われたが高値を更新できなくなりロングするのが怪しい状況に。結局は111.750を挟んでダブルトップを形成、4時間足レベルで出来た直近高値を更新した際の押し目同士を結んだトレンドラインを割り、元のはらみ足の下限110.850付近で跳ね返ったままクローズ。

未だに、大きな下向きのトレンドラインを抜くに至っていないだけでなく、レンジをうわ抜けた先にある112.150付近にちょうど居座ってた黄色の点線の200EMAがちょっとしたレジサポになっているという感じ。200EMA付近は大幅な下落になる前にサポートされていたので、ここでもレジサポとしてある程度機能している可能性はなくはなさそう。

 

週前半は狭くリスクリワード的に旨みに乏しい相場

大幅な下落からの反発で迎えた月曜日以降。

4時間足で見る限りはそれなりにボラがあるように見えるが、実際の動きは非常にスローペース。なにより4時間足レベルでローソクの上下にヒゲが連続発生。そしてローソク足同士が重なっているため、下位足でみるとノコギリのようにギザギザした波型に。

111.750に3度ほど近づいた後は下向きのチャネルを形成。そのままはらみ足の下限を騙し抜けるも安値を切り上げてチャネル上限を大きくうわ抜け。この時に逆指値の買いでチャネル上限に置いていれば、まぁまぁの利益になっていたかなぁ…という具合。

まぁ、1日待ってこれぐらいしかチャンスがないのでは、しかもその大きな上げの前後は動きが遅く値幅も今ひとつなので、トレードするにしても難易度は高め。

 

こんな状況では、相場格言の「休むも相場」を淡々と実行するの作戦の一つ。

利益が取りにくい相場なので無理にエントリーをせず一旦離れてチャンスが来るのを待つ。要は動きや方向が見えにくく予想しにくい「負けやすい相場」に触れないのが賢明。かりにエントリーするにしてもロット数は落としてある程度リスクを軽減下トレードを心がけるのが良かったかと。

レンジ相場にしてもこれほど重なりが強く且つ、中途半端で値幅が小さいのではスキャルピングのようなトレードがやっと。デイトレにしても、レンジ下限と上限で淡々と逆張りというルールならある程度は取れたかも?という程度。

いずれにせよ、レンジの真ん中で中途半端に売り買いを持ってしまうのは絶対にNG。そんな中途半端なところでもってしまった場合は、文字通り相場に振り回されて良くて建値で撤退か微益。悪いと損切りを連発、そのままメンタルが保てなくなり損切り貧乏や過剰なポジで自滅を招きかねないという印象です。

 

金曜日に4時間足レベルのトレンドラインが陥落

 

まともな動きがあったのは金曜日。

FOMC通過後に出来た三角持ち合いを下抜けると同時に、そのすぐ下にあった4時間足のはらみ足の上限の111.750付近も下抜け。東京引け~ヨーロッパ時間にかけては4時間足レベルの上向きのマイナートレンドラインも下抜けてしまいダラダラと下げ続ける展開に。

この時の5分足レベルでは、移動平均線の下向きのパーフェクトオーダーが発生しており、断続的に売りが続く状況がニューヨーク時間が始まるちょっと前まで約4時間足一本分下落が続く結果に。4時間足レベルの下値抵抗線の陥落とだけあって、この下落の波に順張りでショートしていれば、スキャルピングでもデイトレでもいい利益が確保できたはず。

下げては揉みあい下げては揉みあいの連続でしたので、もみ合いの下限に逆指値で売注文を置き、下にブレイクするのを待つという、よくあるブレイクアウト手法にやりやすい状況。また、少しでも高い場所からショートしたいのであれば、直近安値を更新下戻り高値を結んだトレンドライン(ピンクのライン)付近下げを確認してから売るトレードでもよかった模様。

最終的にこの下げは4時間足のはらみ足の下限の110.850(赤いライン)まで下げて、やや、安値を切り上げてクローズとなりました。

 

 

一応5分足レベルでは安値を切り上げ、直近の戻り高値を更新している状況ですが、高値更新の際の押し目を結んだ下値抵抗線で三尊(ヘッド&ショルダー)が出来かかっているようにも見えます。

一方4時間足レベルでのレンジの上抜けの失敗により、レンジの中に押し戻されて下限を試しに行って跳ね返った状態でクローズ。今後このレンジの中でウロウロするのか、それともレンジをどちらかにブレイクするのかによってトレードのやり方を臨機応変に変えるなり、今ひとつな動きであれば「休むも相場」を実行するのが賢明かと分析しています。