FXシステムトレード(自動売買)は稼げる?メリット・デメリットも解説

FXを始める際に、知っておいてほしい単語があります。それが、このページのタイトルにもなっている『システムトレード』という手法です。
投資の需要が高まっている昨今、システムトレードをするためのツールが数多く誕生し、FXにあまり取り組んだことがないような初心者の方でも、気軽に取り組むことができるものも多くなってきました。
今回は、この『システムトレード』(『シストレ』と略される場合もあります)について詳しく解説していきます。システムトレードのメリットやデメリット、そして様々あるシステムトレードの種類、更にシステムトレードを効率的に学ぶことができる書籍についても、ご紹介していきます。
システムトレードとは

まずは、『システムトレード』ということばが何を意味するトレードなのかを解説していきます。
『システムトレード』は、下記の特徴があるトレードスタイルです。
- 現在の相場状況を加味しない
- 利用できる通貨ペアが決まっている場合がある(全通貨ペア対応のものも存在する)
- 決められた「取引ルール」に基づき、条件を満たす場合のみトレードを行う
ここで言う取引ルールとは、
①どんな条件やタイミングで「買いエントリー」または「売りエントリー」をするか
②どんな条件やタイミングで「決済(利確・損切り)」をするか
といった、エントリーと決済をする際の条件のことを指します。
つまり、予め条件を設定し、相場がその条件に合致した時にエントリーや決済を行う、というのが『システムトレード』です。
FX初心者は、知識や経験、特別なスキルを持っていませんが、リアルタイムの相場に合わせて臨機応変に対応する、といった難易度の高いトレードをしようとしても、最終的には、その場その場で個人の感情に振り回されて売買を進めてしまう一貫性のないトレードをしてしまいがちです。
実は、知識や経験がない中で、上記のような自己流トレードをしてしまうことが、初心者の方がFXで稼ぐことができない理由にもなっています。
FXでは、「勝てたトレードを繰り返す」ということが極めて重要です。これを継続していくことで、より大きな利益を目指せます。
勝率が高い『システムトレード』を使用することによって、自己流のトレードを消し去り、利益を上げ続けるトレードを再現できます。
ただし、優秀なシステムトレード手法には、複雑な行程やロジックが組み込まれている場合もあり、初心者にとっては再現が難しかったりするのもあります。
また、常にチャートをチェックできる人ばかりではないので、リアルタイムで価格変動しているFXでは、時間をかけてルール通りにトレードを続けていくのは、極めて高難度です。
それを解決してくれるのが、複雑な行程もロジックも、全て自動で行ってくれる『EA』というツールです。
EAとは?システムトレードとEAの違い
『EA』とは、「エキスパートアドバイザー(Expert Advisor)」の略称で、日本語にすると「専門的にアドバイスをする人」です。
FXの領域においては、「FX自動売買ツール」を意味します。
『EA』は、予めプログラムされた取引ルールを、自動で、かつ休みなしで実行し続けるツールなので、たとえFX初心者であっても、同じ『EA』を使えば、システムのルールやロジックを習得することなく同じ取引を再現することが可能です。
今ではEAがかなり普及し、もはや『システムトレード』≒『EA』という認識が一般化してきて、手法やロジック別に、様々なタイプの『EA』が開発・販売されるようになりました。
実際には、「決められたルールでトレードをする」というのが『システムトレード』本来の意味ですので、『システムトレード』が必ずしも『EA』を意味するとは限りません。この点にだけ注意しておきましょう。
システムトレードのメリット

では次に、具体的な『システムトレード』のメリットについてご紹介をしていきます。
メリット1:『EA』を使うことで、いつでも利益を狙える
『EA』を使った自動売買で得られるメリットの1つ目は、「24時間いつでも、タイミングを選ばず自動注文してくれる」という点です。
『システムトレード』のルールに従ってトレードをしようとすると、予め決められた条件の範囲でしかエントリーや決済ができませんよね。
それが頻繁に発生する条件であればいいのですが、ツールによっては、なかなか条件が合致しないような場合もあることでしょう。
また、条件が発生するまでは、売りも買いも行わずにチャートを監視し続ける必要が出てきますが、寝ている間や仕事をしている間までチャートを見ておくのは、一般のトレーダーには不可能です。
そこで活躍するのが、自動売買の『EA』です。
『EA』は、一旦稼働させておけば、寝ていても仕事をしていても、常にチャートを監視してくれて、トレード条件に合致したポイントで自動的に売買を行ってくれます。
つまりあなたは、チャートを見ている必要も、直接トレードをする必要もなく、ただ『EA』にトレード任せておく、という事が可能になります。
どんなに複雑なトレード条件だったとしても、定められたルールとして稼働している限り、いつ、どのタイミングで訪れるチャンスも見逃すことはありません。
「普段、忙しくてなかなかチャートを見る時間を作ることができない…」という方は、『EA』を使ってお手軽に『システムトレード』を実践することを検討してみて下さい。
メリット2:専門的知識を持ったり、分析の必要がない
また、『システムトレード』の良いところは、既にプロトレーダーが考案した、高勝率で優位性のある手法が、いくつも存在していることです。
例えば、今から「勝率70%のロジックでトレードしよう」と思っても、そのような手法をゼロから生み出すには、途方もない時間や労力が必要になりますよね。
更にトレードに関する専門的な知識や経験、チャートの分析力など、様々な条件やスキルも求められることでしょう。
これらを全て習得しようとすれば、更に時間が掛かりますし、仮に時間を掛けることができたとしても、成功するロジックを生み出せるかどうかも分かりません。
極端な話をすれば、何年もかけてオリジナルの手法を考案したとしても、結局、その手法を使って上手くいかなければ、それまでに費やした膨大な時間や労力が、全て無駄になってしまうリスクだってあります。
しかし、予め確立された『システムトレード』であれば、わざわざそんなリスクを取る必要はありません。
なぜなら、あなたが直接考案しなくても、最初から「勝率70%」のロジックやEAを検索すれば、その手法が見つかるからです。
お伝えした通り『システムトレード』は、「予め決められたルールでトレードをする」だけです。ルールを自分で作らなくても、既に結果を出しているプロトレーダーが考案したルールをそのまま踏襲する方が、効率的に利益を出せますよね。
つまり、専門的な知識やチャートの分析経験がないような初心者の方であっても、プロトレーダーが使用するロジックが組み込まれた『EA』さえ稼働させておけば、プロトレーダーと同等のトレードが実現できることになります。
メリット3:感情に左右されずに取引ができる
また、『システムトレード』では、決められた条件でしかトレードを行わないので、精神的にも楽な状態でトレードをすることができます。
なぜなら、条件に合致しない相場は全て無視するからです。
逆に、条件やルールを決めないと、相場の動きを深読みしてしまったり、直感的に判断してしまったり、感情に左右されたトレードを行ってしまうようになります。
そうなると、「いつ買うべきか?売るべきか?」ということを、常に考えていかなければなりません。
リアルタイムの相場を見ながら判断し、その場に合った最適なトレードを続けるのは、決して簡単なことではありません。
実際に売買タイミングを自分で見定める場合、どうしてもそこには損得感情が発生してしまうことでしょう。
こうした「損はしたくない」「でも利益はしっかり出したい」というような欲望や恐怖が大きくなると、正常な判断ができなくなっていきます。結果、相場のセオリーを無視した一貫性のないトレードにつながっていきます。
相場のセオリーというのは、カンタンに言えば規則性のある値動きのことを意味しています。
例えば、FXでは、
「ある価格帯で何回も値動きが反発していたら、その価格帯が抵抗体になっている可能性が高いので、ブレイクしたら勢いが強い相場、つまりブレイクした方向にトレンドが発生しやすい」
といった、多くのトレーダーに認知されている有名なセオリーがいくつもあり、そのセオリー通りに考えれば、「ここでエントリーはないだろう」や「ここで決済するのはもったいない」といった冷静な判断ができるわけです。
しかし、ここに自分のお金が関わってくると、なかなかそう冷静にはいきません。
「いまなら勝てそうだからすぐエントリーしよう!」
「逆行し始めたから、すぐに利確しよう!」
このように、自身の利益や損失に敏感に反応するようになり、本来入るべきではないポイントでエントリーをしてしまったり、もっと利益が伸ばせるはずだったのに、少額の利益で決済してしまったりと、感情に左右されて非効率なトレードを繰り返すことになります。
これは、人間であれば自然に起こり得ることで、決して「心が弱いから」といった問題ではありません。
要するに、自分自身の感情をコントロールしながらトレードしていくのは、とても難しいです。
一方、『システムトレード』は、決められたルールに従って機械的にトレードする手法なので、こういった人間的な感情に左右されることはありません。
もっと言えば、『EA』を導入することにより、そもそもチャートを見る必要さえなくなります。
利益確定や損切りも自動的に行われていくことになるので、放置して、その結果を待つのみという運用が可能になります。
システムトレードのデメリット

ここまで『システムトレード』のメリットを紹介してきましたが、もちろんデメリットも存在します。
ここからは、『システムトレード』のデメリットについても詳しくご紹介していきます。
デメリット1:向き不向きな相場が存在する
『システムトレード』には様々なルールのものが存在しますが、それぞれ「向き不向きな相場」があります。
例えば、
- Aシステムトレード → トレンド相場が得意
- Bシステムトレード → レンジ相場が得意
など、ひとえに『システムトレード』といっても様々なタイプのルールや条件があるため、その中から自分の目的に合ったものを見つけて、選ぶ必要があります。
いくら『システムトレード』といえど、どんな相場でも利益を生み出せるような万能な手法ではありません。
『システムトレード』というのは、どちらかといえば短期的な利益を狙っていくものではなく、同じトレードを続けることによって、長期的な目線で少しずつ利益を積み重ねていくものが中心です。
具体的には、1年以上の年単位で利益を目指していくケースが多いです。
『システムトレード』で短期的に利益を目指す場合は、複数の手法を組み合わせていく必要があります。
先ほどお伝えしたパターンで説明すれば、トレンド相場の時はAシステムトレードを稼働させ、レンジ相場に変わってきたと感じたらBシステムトレードに切り替える、というように、相場の状況に合わせてシステムトレードを使い分けていくようなことが必要になってきます。
デメリット2:相場が急変したときに対応できないことがある
また、基本的に『システムトレード』は相場の急変に弱い傾向があります。
これは『システムトレード』が、FOMCや雇用統計などの経済指標を参照してトレードをしているわけではなく、元々決められたルールに合致した時にトレードをしているためです。
そのため、指標発表によって相場が荒れてしまうと、本来のルールに従って利益を生み出すチャンスを逃したり、逆に予期せぬ損失を生んでしまうようなことも考えられます。
とは言え、過去1年、5年、10年と長期的な検証ができている『システムトレード』手法の場合、過去のファンダメンタルズの動きもバックテストでしっかりと加味されている場合が多いので、証拠金に余裕を持ってトレードをしていれば、基本的に大きな問題にはならないケースがほとんどです。
それでもなお、突発的な損失が心配だという方は、経済指標が発表される時間だけトレードを控える、といった対策をしておくのも良いでしょう。
システムトレードの種類(タイプ)

『システムトレード』には、大きく分けて2つのタイプがあります。
ここではそれぞれのタイプについて詳しくご紹介していきます。
種類1:開発型システムトレード
「開発型システムトレード」とは、自動売買プログラム(EA)を自分でチャートソフトに設定してトレードをすることをいいます。
「開発型システムトレード」が利用できるのは、MetaQuotes Software(メタクオーツソフトウェア)社が開発した「MT4(メタトレーダー4)」、または「MT5(メタトレーダー5)」というチャートソフトです。
なお、日本国内の証券会社では、各社独自のプラットフォーム(チャートソフト)で取引を行わないといけない場合が多く、場合によっては「MT4」や「MT5」を使うことができない証券会社もあります。
したがって、「開発型システムトレード」を使用したい方は、予め「MT4」や「MT5」が利用できる証券会社を調べておく必要があります。
また、この「開発型システムトレード」の中にも、さらに2つのパターンがあります。
1つ目は、「自身でプログラミングを行い独自のEAを作成して利用する」パターン、そして2つ目は、「有料・無料で配布されている市販のEAを使用する」パターンです。
前者は、EAを自分で作成するため、プログラミングの知識とコードが書けること、更に、独自のトレード戦略を持っていることが求められるので、裁量トレードでもしっかりと結果を出せるような上級者向けの方法です。
逆に後者は、既に他のトレーダーにより性能が実証されているものです。多少の設定は必要になりますが、プログラムのコードを書いたり、トレードロジックを考えなくていいため、初心者でも比較的簡単に始めることができます。
種類2:選択型システムトレード
国内の証券会社では、「MT4」や「MT5」ではなく各社独自のプラットフォームを使っていることが多いため、「開発型システムトレード」は利用できない可能性が高いことを説明しました。
では、国内の独自プラットフォームではEAをはじめとする『システムトレード』ができないかというと、そんなことはありません。
独自プラットフォームの場合には、「選択型システムトレード」というものが用意されている場合があります。
「選択型システムトレード」とは、各社独自のプラットフォームで初めから利用できる「売買プログラム」のことで、沢山の中から自分の好きなものを選んでトレードが可能になります。
トレーダーは使用したいプログラムを選ぶだけなので、複雑な設定も必要なく、FX初心者でも簡単に扱うことができるのが最大の利点です。
ちなみに、世界トップクラスの「選択型システムトレード」を提供しているのは、Tradency(トレーデンシー)社が開発したMirrorTrader(ミラートレーダー)というプラットフォームです。
https://www.tradency.com/home-jp
ミラートレーダーは、世界中のプロトレーダーが開発した自動売買プログラムから、1カ月以上のテスト運用を経て実績のあるものだけを採用しているため、ユーザーからとても高い評価を受けています。
システムトレードと裁量トレードの違い

『システムトレード』とは対照的な手法なのが、トレーダーが自分で売買を行う『裁量トレード』です。
『裁量トレード』とは、リアルタイムの相場状況に合わせて、ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析を用いて、トレーダー自身がその時の相場で最適な取引を行う手法です。
このトレード手法の最大のメリットは、何といっても、機械的なルールに縛られることなく、相場の状況に合わせた臨機応変な対応ができることです。
したがって、指標発表の結果や突発的なニュースにより相場が大きく動いた時も、それをチャンスと捉えてトレードしたり、逆に危険を察知して取引を避けたりすることができます。
その一方で、世界経済のニュースをいち早くキャッチする情報収集力や、相場の高度な分析能力が必須になってきますので、投資初心者には難易度の高い手法でしょう。
また、いつでもすぐにチャートが確認できる環境が確保できていないと、利益を得るチャンスや損失を防ぐタイミングを逃してしまうことにもなりかねません。
FXでは『システムトレード』も『裁量トレード』も、どちらの方が有利ということはなく、それぞれメリットとデメリットが存在します。
それらを正しく理解して好きな方法を使えますし、場合によっては、それぞれの手法をミックスしながらトレードをするのも良いでしょう。
『システムトレード』を実際に使用する際は、一旦デモ口座でトレードをしてみたり、バックテストを行ったりすることで、予想しない動きをするリスクを、事前に確認することもできます。
情報収集や相場分析が苦手だったり、普段、忙しすぎてチャート画面を見られないような方は『システムトレード』、逆に情報収集や相場分析が得意で、チャートの監視に多くの時間を注げるのであれば『裁量トレード』、あるいは、普段は『システムトレード』で、稼げそうな場面や情報をキャッチした時だけ『裁量トレード』に切り替える。
というように、自分のトレードレベルやライフスタイルに合わせた方法を考えていくのもまた、FXトレードの醍醐味の1つといえます。
システムトレードにおける注意点

続いて、『システムトレード』を利用する際の注意点をお伝えします。
決めたルールに従い続けられるか?
例えば、相場は上昇傾向になっているのに対して、『システムトレード』で決めたルールでは売りサインになっているような場面に出くわした時、あなたは売りエントリーができますか?
『システムトレード』で大切なのは、「どんな相場状況になったとしても、決められたルールに従い続ける」という点です。
例に挙げた相場局面では、多くの人が直感的に「買いエントリー」を考えますが、感情に左右されずに、決められたルールに基づいて「売りエントリー」をするのが『システムトレード』です。
仮にここで直感を信じて「買いエントリー」をして稼げたとしても、直感的なトレードを続ければ、『システムトレード』の本来の力を発揮できなくなり、トータルで考えた時に損失になってしまう可能性もあります。
『システムトレード』だけをやる、と決めたら、感情に左右されず、ルール通りのトレードを続けていきましょう。
システムに信頼性があるか?
多くの『システムトレード』には、『EA』、すなわち自動売買ツールがあります。
そして『EA』は、過去の相場でどれだけの実績を出したのか調べられる「バックテスト」という検証が可能です。
有料、無料で配布されている『EA』の多くは、「バックテスト」の結果が公表されているので、実際に利用する前に、必ずバックテスト情報を参照して、信頼できる『EA』かどうかを確認するようにしましょう。
その際、有料ツールで「バックテスト」の結果を公表していなかったり、不自然な点があれば、そのツールは要注意です。気を付けましょう。
おすすめの自動売買ツール
実際に自動売買ツールを試すときに、筆者がおすすめするツールをご紹介します。
インヴァスト証券「トライオートFX」
インヴァスト証券が提供している「トライオートFX」は、システムトレードの独自ツールが数多くあり、自分にあったものを選択して運用することが出来ます。
手数料がかかりますが、実績のある有名なトレーダーが開発したシステムトレードを使用することが出来ます。
まずは実績あるシステムトレードで安定した利益を狙っていきたい方におすすめです。
トライオートFXについては、下記記事で詳しく解説しています。
FXブロードネット「トラッキングトレード」
FXブロードネットが提供している「トラッキングトレード」は、業界トップクラスの低スプレッドとわかりやすいシステムが売りの自動売買ツールです。
値幅を設定して、その中でのレンジ相場で売買を繰り返し、利益を狙っていくような仕組みです。
低いスプレッドで利益を積み重ねていきたい人におすすめです。
FXブロードネット(トラッキングトレード)については、下記記事で詳しく解説しています。
マネースクエア「トラリピ」
マネースクエアが提供している「トラリピ」は、相場の上下で売買を繰り返す注文を、広い範囲に何本も仕掛けておくことで、24時間自動的に利益を狙う、自動売買システムです。
特許取得済みの「トラップリピートイフダン」という取引注文方法を活用し、主にレンジ相場で大きな利益を出してくれるトレードシステムです。
取引量の多い通貨で、安定した利益を積み重ねていきたい方におすすめです。
マネースクエア(トラリピ)については、下記記事で詳しく解説しています。
システムトレードに関するおすすめ書籍

最後に、『システムトレード』に関するおすすめの本2冊をご紹介いたします。
『システムトレード』を学びたい方にとっては、どちらも非常に勉強になる本です。
おすすめ本①:『システムトレード 基本と原則』
出版社 : パンローリング
FX初心者が学ぶべき『必須項目』の習得をサポートしてくれる、『システムトレードの決定版』とも言える一冊です。
「ブルベア大賞」という、実際に投資に役立ったと評価された作品に贈られる賞も受賞している本で、16人のプロトレーダーにインタビューし、成功するトレーダーの「共通項」がまとめられています。
主な内容としては、以下になります。
- トレード計画を開発する方法
- 効果的な売買ルールを見極め、それを作る方法
- 成功する資金管理戦略
- トレーダーの心理を理解する
このような内容から、プロのトレード戦略、システムを使った稼ぎ方の秘訣を学ぶことができます。
これから『システムトレード』を始めたいと考えている方や、『システムトレード』で上手くいっていないという方は、この本に書かれたことを実践するだけでも、今後のトレード結果は大きく変わってくるはずです。
おすすめ本②:システムトレード発見のポイント-売買ルールの着眼点から売買ポートフォリオの最適化まで-
出版社 : パンローリング
こちらの本は『システムトレード』中級者から上級者向けの一冊です。
「システムトレードのルールをゼロから自分で考える」という点に特化した内容となっており、著者自身がゼロからシステムを作りつつ、その中で重要なポイントを具体的に解説してくれています。
主な内容としては、以下になります。
- アイデアの発想と公式化
- 売買ルールの評価と改良方法
- 資金管理
- 売買ルールの組み合わせ方(売買ポートフォリオ)
FXの基礎を習得した方にとってとてもわかりやすい内容で、シンプルかつ要点がまとまっており、非常に読みやすい本です。
更に実例紹介では、著者による6つの手法も公開されており、『システムトレード』を実際に自分で構築したいという方にとって必読の本といえます。
まとめ
ここまで『システムトレード』について、詳しくご紹介してきました。
『システムトレード』は、決められたルールに従ったトレードを続けていくため、『裁量トレード』と比べると融通のきかない場面があるかもしれません。
しかしそれも含めて、長期的な目線で利益を生み出し続けていくのが『システムトレード』の考え方であり、魅力でもあります。
普段、なかなか忙しくてチャートも見られなかったり、相場の分析もできなかったりする方にとって『システムトレード』は、FXで利益を生み出せる、数少ないトレード手法の1つともいうことができます。
ぜひ今回の記事で学んだ内容を参考に、『システムトレード』の導入を検討してみて頂ければと思います。