マネースクエアのトラリピ世界戦略は利益を出せる?手法やメリット、設定方法など解説

2022年、マネースクエアが新たなトラリピを開発しました。
その名も「トラリピ世界戦略」です。


本記事では、上記のような方のお悩みを解決すべく、トラリピ世界戦略の詳細について、筆者が実際にマネースクエア主催のセミナーに参加して得た情報をもとに解説します。
トラリピとは
トラリピ世界戦略について解説する前に、まずはマネースクエアが提供している「トラリピ」について簡単に理解をしておきましょう。
トラリピは、「トラップリピートイフダン」という注文方法の略称のことで、マネースクエアが特許を取得しているFX自動売買の手法です。
自分で決めた価格で自動的に売買を繰り返して、24時間システムが自動売買によって利益を出してくれるため、最初に設定してしまえば、あとはほとんど手間をかけずに収益を得られる、再現性の高い方法です。
トラリピについて更に詳しく知りたい場合は、別の記事で詳細を解説していますので、併せてご覧ください。
トラリピ世界戦略の手法
続いて、トラリピ世界戦略の手法について解説します。
通常のトラリピは、様々な戦略考案者が提示している多種多様の戦略から、自分に合いそうな戦略を自分で選ぶようなやり方です。
それに対してトラリピ世界戦略は、予め推奨されている通貨ペアの戦略をミックスして、リスクを分散しつつ安定的な利益を狙っていくような手法です。
トラリピ世界戦略で使用する通貨ペア
トラリピ世界戦略で使用する通貨ペアは、下記の3ペアです。
- 米ドル/カナダドル(USD/CAD)
- ユーロ/ポンド(EUR/GBP)
- 豪ドル/NZドル(AUD/NZD)
なぜこの3つの通貨ペアが採用されたかというと、以下の2つの条件を満たしているからです。
- それぞれ隣国同士の通貨ペアのため、他の通貨ペアに比べて大きな変動が起きにくい傾向にある
- 3つの離れた地域の通貨ペアをミックスすることで地政学リスクを抑える
トラリピ世界戦略のメリット
上記をもとに、トラリピ世界戦略のメリットを整理していきます。
トラリピ世界戦略のメリットは、以下の5つです。
- 特定地域のリスクを緩和できる
- 24時間アクティブに収益を狙える
- 各通貨ペアの相関性がなくリスク分散効果がある
- 単一戦略よりも利確チャンスが多い
- 価格変動リスクを抑えて心理的な負担が軽減できる
順番に見ていきましょう。
メリット①:特定地域のリスクを緩和できる
トラリピ世界戦略で使用する3つの通貨ペアは、どれも距離が遠い場所にあります。
これにより、特定の地域で有事や災害などが発生したりした際に、自分の資産まで一気に大幅な変動にさらされるリスクを軽減することが可能です。
メリット②:24時間アクティブに収益を狙える
距離が遠い場所の3つの通貨ペアを使用するということは、24時間を見ても常に日中の時間帯の通貨ペアがあることになります。
これにより、各地域での価格変動の起きやすい時間帯で満遍なくトレードをすることができます。
メリット③:各通貨ペアの相関性がなくリスク分散効果がある
3つの通貨ペア同士に相関性がないのもメリットです。
相関性の無い投資対象に投資をすることは資産保全の基本ですから、常に収益を狙うことができる3つの通貨ペアでトレードをすることには一定の資産保全効果があるといえます。
メリット④:単一戦略よりも利確チャンスが多い
トラリピ世界戦略は3つの通貨ペアを用いますから、単一の通貨ペアで利益を狙うよりも、収益チャンスが多くなります。
先程も説明したように、3つの通貨ペアの地域が分散しており、時差によって価格変動が起きやすい時間帯がずれることで、利確ができるチャンスがその分増えることになります。
メリット⑤:価格変動リスクを抑えて心理的な負担が軽減できる
1つの通貨ペアのみで運用すると、それだけ大きな価格変動が起きた場合のリスクが高まります。
投資資金を3つに分散することによって、1つの通貨ペアで大きな価格変動が起きて含み損を抱えたとしても、投資資金全体に占める含み損は、1つの通貨ペアのみで運用した場合よりも抑えられていることになります。
したがって、運用上の心理的な負担を抑えることが可能です。
トラリピ世界戦略のパフォーマンス

ここでは上記の疑問について、公式サイトでのバックテスト数値から読み解いていきます。
バックテストでのパフォーマンス
上図を参照すると、バックテストは資金300万円を元手に、各通貨ペアで100万円ずつ運用した場合を想定しているようです。
2017年1月2日から2022年4月29日までの5年4ヶ月間で、資金300万円がほぼ2倍の613万円に増加していますね。
終価係数という係数を用いて、大体年利何%くらいかを出してみると、年利15%ほどで運用できている感じでした。

出典:高精度計算サイト(https://keisan.casio.jp/exec/system/14288998856258)
FX業界の中ではそれほどインパクトのある数字では無いかもしれませんが、最初に設定だけして、その後何もせずに年利15%ほどのパフォーマンスが得られている戦略なので、時間対効果で考えた時のコストパフォーマンスは高いといえるでしょう。
3つの戦略ごとの5年間の運用実績は下記のとおりです。
それぞれのバックテスト詳細は、公式サイトにアクセスすれば確認可能です。
トラリピ世界戦略の設定方法
では、実際にトラリピ世界戦略をどのようにして使っていけば良いのか、設定方法を解説します。
設定順序は下記の通りで非常にシンプルです。
- マネースクエア公式サイトからアカウント作成
- ログインする
- 資金を入金
- 戦略リスト画面から3つの通貨ペアを選択し、運用を発注する
- 運用開始、あとはお任せ!
下図は、実際にトラリピで注文設定を行う際の画面の例です。
最初は見慣れない言葉もあるかもしれませんが、それぞれの項目についての説明もあるため、FX初心者でも問題なく設定が可能です。
まとめ
マネースクエアのニュースタンダード、「トラリピ世界戦略」について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
「リスクを分散しつつ収益機会も高めていく」という理に適った戦略で、筆者も非常に魅力を感じているシステムです。
FX自動売買システムにおいては、「どれだけ安定して利益を積み重ねていけるか」というのは非常に重要な基準となります。
公式サイトをご覧の上、ご自身の価値観に合えば運用を検討してみてくださいね。