FXの水平線の正しい引き方は?水平線を利用したトレード手法についても解説
「実際にトレードに応用するにはどうすればいい?」
本記事を読むことで、上記のような疑問を解決することができます。
FXにおける水平線の引き方は、テクニカル分析を行う上でも大変重要な要素になります。
上級者にもなると水平線しか使わないという強者もいるくらいです。
水平線を正しく使うことにより、大幅な利益を得ることもできる上、相場観も養うことができます。
そんな初心者から上級者まで幅広く使われている水平線についてご紹介していきます。
それでは早速見ていきましょう。
FXのおける水平線とは?用語の基本を確認する
FXにおける水平線とは、安値と安値、または高値と高値を水平に結んで引ける線の事です。
水平線の概念を理解するのはそれほど難しくはありませんが、使いこなすのはなかなか難しく、特に初心者はどこに線を引けばいいかわからなくなる人が多いです。
というのも、どの足で線を引くかでその結果はまるで変わってくるからです。
おすすめの水平線の引き方は、「大きい足(上位足)から順に線を引いていき、順に小さな足(下位足)へと遷移していく」という方法です。
詳しく見ていきましょう。
例えば、その値が100円~125円の幅だとします。
次に週足を開いて先ほどと同じように高値と安値同士を結んでいきます。
そうすると徐々に水平線の値幅が狭まっていくのが分かると思います。
そこまで引くとある値で何度も高値安値を更新せず、反発して線の中に収まる場所が見つかると思います。
その線は世界中のトレーダーが注目している線であり、高値安値にポジションを持つことで、おのずとpipsがとれ、勝つことができるということです。
水平線の2つの名称と特徴
水平線といっても、大きく分けて2種類あります。
- サポートライン(支持線):現在のレートよりも下の安値と安値を結んだ線
- レジスタンスライン(抵抗線):現在のレートよりも上の高値と高値を結んだ線
この2種類の水平線は、一度どちらかへブレイクすると今後の機能が逆転するという特徴を持ちます。
1時間足のチャートでトレードするとして、下のサポートラインが99.5円、上のレジスタンスラインが100.5円だと仮定します。
そこで、現在のレートが上のレジスタンスライン(100.5円)をブレイクした場合、今度は先ほどのレジスタンスライン(100.5円)がサポートラインへと名称が変わります。
水平線のルールに沿うと100.5円の、本来レジスタンスラインであったものが現在のレートよりも下に来るわけですから名称がサポートラインへと変わるという理屈です。
その逆も然りで、99.5円のサポートラインをブレイクすると水平線ルールに則ってレジスタンスラインに名称が変わるということです。
最初は戸惑うかもしれませんが、慣れてくるとすぐに判断できるので覚えておくようにしましょう。
水平線の重要度の判定基準
水平線には重要度の高いものと、重要度の低い線があります。
重要度が高い水平線をトレードに使うことで、勝率を上げることができます。
ここでは、水平線の重要度が高い線と低い線の判定方法をご紹介します。
重要度の判定基準は、下記の2つです。
- 水平線にタッチして反転する回数が多いほど、その水平線の重要度は高い
- トレードをする足が上位足であればあるほど、その水平線の重要度は高い
それぞれ詳しく見ていきましょう。
水平線にタッチして反転する回数が多いほど、その水平線の重要度は高い
水平線にタッチして反転する回数が多いということは、それだけ多くのトレーダーが意識している線ということであり、重要度は高いと判断します。
したがって、今後の反転する可能性と水平線ブレイク時の根拠にしやすいので、よく見極めてからポジションを持つと勝率を上げることができます。
トレードをする足が上位足であればあるほど、その水平線の重要度は高い
先ほども少し説明しましたが、水平線の基本的な引き方は上位足(月足や週足のこと)から順に下位足(30分足や5分足のこと)へと遷移していくことでしたね。
その足が上位足であればあるほど、より多くのトレーダーが意識している線である可能性が高いです。
上位足の水平線のスパンは1年から数年の範囲であることが多く、その水平線をブレイクすることは稀なことから(仮にブレイクすると大暴落または大暴騰の可能性あり)その線辺りにレートが来ると反転する可能性が高いです。
実際にAUD/JPYのチャートを見てみると、大体下は55円付近から上は108円付近で反転していることが多いことがわかります。
AUD/JPYの月足のスパンは10年くらいなので、月足の水平線付近にポジションを持つことができたら10年後には大きな利益になっているかもしれません。
正しい水平線の引き方
水平線の正しい引き方をご紹介します。
よく、プロトレーダー同士でも意見が分かれるところで言うと、ローソク足のヒゲは含めるのか、含めずに線を引くかというものがあります。
FX初心者の場合は、ヒゲを含めた水平線を引くのが良いでしょう。
というのも、海外のトレーダーはローソク足以外のバーチャートというチャートを使っている人も多く、バーチャートで見てみると、その足の最高値と最安値に線を引くことが多いからです。
また、水平線はあくまで「他の大多数が引いているであろう線」なので、ヒゲを無視した水平線だと、他の大多数が引いているであろう線とは別のラインを引いている可能性があるので機能しないこともあります。
そういう側面を持つが故に、全ての水平線が100%ラインに沿うのかと言われれば、答えは”NO”です。
どうしてもトレーダー同士で示し合わせたわけではない、大変アバウトな線のため、数pipsから数十pipsの誤差は当然生まれます。
「大体合っていればOK」という気持ちで、最終的に利益になっていることを狙って取り組んでいきましょう。
水平線を使用したトレード手法
では、実際に水平線を使用したトレード手法をご紹介します。
基本戦略は次の2通りです。
- 水平線の反発を狙ったエントリー
- 水平線のブレイクを確認してのエントリー
ここで気をつけたいのは、相場は全てライン通りに動くわけではないということです。
例えば、ブレイクでエントリーした後、すぐに反発して、結局レンジブレイクをしないパターンもあります。
また、サポートラインをブレイクした瞬間に多くのトレーダーが売りを仕掛けて、しばらくして売ったトレーダーの利益確定の買いが入ることで、結果的には元のサポートラインの水準まで戻る、いわゆるリターンムーブという現象もよく現れます。
こういった「ダマシ」に合わないためにもおすすめのトレード手法として、水平線内でのトレード、つまりレンジ相場での上下の反発に合わせたトレードならエントリーした後、ラインよりも少し離れたところにストップロスをかけることでブレイクした時の防衛線にもなり、有効な手段といえます。
水平線をブレイクしたエントリーの場合でも、ダマシの可能性を考慮して少なめのロットでエントリーするか見逃すかの選択が必要です。
例えば下記のFX商材は、水平線トレードについての実践的なノウハウが学べます。
水平線を使用したトレードの注意点
ここでは水平線を使用したトレードの注意点をお伝えします。
①上位足を必ず確認する
トレードする時は必ず上位足を確認し、環境認識を行った上でトレードの方向性を見極めます。
上位足の方向性を認識し、順張りをしていくようなトレードを心がけるだけでも、まったく気にしない人よりは勝率はアップするので、積極的に取り入れていきましょう。
②損切り幅を狭めすぎない
水平線の性質上、水平線ぴったりにストップロスを設定してしまうと、先ほど説明したダマシの可能性もあるので損切りになってしまうケースが多いです。
損切り幅は水平線よりも少し離れた場所に置くようにしましょう。
③水平線を引き過ぎない
これも先ほど少し書きましたが、水平線には重要度の高いものと低いものがありましたね。
自分自身は水平線があるように見えても他の人からすれば根拠が薄くあまり重要視されていないこともしばしばあります。
集団心理を考えた場合、多くの人が注目していない自己満足な線を引いても、それが直接トレードに役立つとは限らないことを念頭に入れておきましょう。
FXの水平線のまとめ
FXの水平線は初歩的でありながらも、奥深く、応用できる手法だということがわかっていただけたと思います。
水平線を引く際は、上記の注意点を考慮しながら、正しい水平線を引くように心がけましょう。