【エリオット波動攻略】利益を取りやすい「エリオット3波」のわかりやすい見極め方を解説
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今回は、エリオット波動の3波を取るための考え方や方法について解説していきます。
エリオット波動は、FXのチャートパターンの1つです。
前提として、エリオット波動を完全に理解するのは非常に難しいです。
エリオット波動の基礎は、初心者であっても「あぁ、そういうものか」と理解できる部分が多いと思いますが、実は結構奥が深い概念です。
エリオット波動を完全に理解できたら、FXにおいてはかなり負けにくくなるでしょう。
そのくらい重要なチャートパターンなのです。
本やネットで学んだエリオット波動の考え方を、いざ実践で使おうとしてもなかなか難しい経験をしてきた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで本記事では、「エリオット波動をどのように実践に取り入れれば良いのか」というのを紹介していきます。
本記事で紹介する内容を理解できれば、相場におけるエリオット波動の見方や数え方がわかり、利益を上げることができるようになっていくと思います。
エリオット波動とは
改めて、エリオット波動の概要について簡単に整理しておきましょう。
エリオット波動は、上昇波は5つの波、下降波は3つの波で構成されています。
上昇波も下降波も、値幅としては3波が1番大きくなることが多いため、3波の取り方を極めることが、FXで利益を伸ばしていくための有効な手段となり得るわけですね。
上図だけだと3波を取るのは簡単そうに見えるかもしれませんが、実際の相場ではこのような綺麗な形で波を作るわけではないため、見極めるのに苦労します。
上昇波でも下降波でも、2波の後に3波が来るわけなので、3波を取るためには2波を見つけることが重要になってきます。
エリオット波動の基礎については下記記事で更に詳しく解説しているので、興味があればお読みください。
2波の見つけ方
2波を見つければ3波が取れることを説明しましたが、では、実際に2波を見つけるにはどうしたら良いのでしょうか?
ここでは2波の見つけ方について解説していきます。
2波を見つけるポイントとしては、下記2点が挙げられます。
- 大きな押し目・戻り
- 綺麗なトレンド相場における押し目・戻り
2波の見つけ方①:大きな押し目・戻り
まずは大きな押し目・戻りについて見ていきましょう。
実際のチャートでは、このような場面を指します。
FX初心者の場合は、もっと手前の小さな押し目を2波としてエントリーし、実際の2波であるところの大きな押し目で損切りに遭ってしまうパターンが多いと思います。
より短い時間足でスキャルピングトレードをしているような場合は、その見方でも合っている場合がありますが、この2波のような大きな押し目に遭った時に全部刈られてしまいます。
そもそもエントリー段階でどれだけ伸びるかも分かっていない状態のため、このような場所でエントリーをしてしまったことに気づいた場合は、大きな押し目が来る前に早々に利益確定をした方が良いでしょう。
このチャートの場合は、上図のように、大きな押し目を付けたところを2波と見て、このポイントから3波を狙ってエントリーするのが良いでしょう。
この3波を取るためには、上位足の重要な水平線まで待つことと、どこで2波が終わって3波がスタートするかを見極めるための環境認識の力が必要になってきます。
初心者の場合は、すぐにエントリーせずになるべく2波の終わりがわかるまで引きつけて、狙っていたシナリオにならなければエントリーはしないのが得策でしょう。
これを意識するだけで、勝率やリスクリワードが上昇して利益を上げることができるようになっていくと思います。
大きな押し目・戻りを待って2波を見極めよう!
2波の見つけ方②:トレンド相場における綺麗な押し目・戻り
トレンド相場における綺麗な押し目や戻りも、2波である場合が多いです。
具体的には、上昇時には戻りをつけており、下降時には押し目をつけている2波からは、3波が生まれやすく、その3波も伸びやすい傾向にあります。
上図のような形ですね。
2波についてもう少し詳しく説明すると、このような形の場合、2波の中にも下降形のエリオット波動があります。
2波の中にある下降3波があって、これが終わると強い上昇になりやすいというわけです。
「綺麗な押し戻り」というのがポイントなので、例えば下図のような押し目では3波になりにくく、仮に3波になったとしてもあまり伸びないことが多いでしょう。
綺麗な押し目・戻りのパターンを待って2波を見極めよう!
3波と5波を見極める
エリオット波動の概要と、2波の見極め方を押さえたところで、次に3波と5波の見極め方について解説していきます。
このような経験をされた方は多いと思いますし、筆者自身も何度も経験してきました。
前提として、どれだけFX上級者だとしても、エリオット波動の3波と5波を見極めるのは難しいと言われています。
ここでは、エリオット波動の3波と5波を見極めるための方法を解説します。
完全に見極められるようになるわけではありませんが、それでも見極められる確率は今までよりも上がると思います。
3波と5波を見極めるためのポイントは、下記の3つです。
- 2波の見つけ方を理解する
- 環境認識を入念に行う
- プライスアクションを見て撤退する
それぞれ順番に解説していきます。
ポイント①:2波の見極め方を理解する
ポイントの1つ目は、先ほど解説した「2波の見つけ方」を理解することです。
2波の後には必ず3波が来るため、2波を見つけることが3波と5波を見極める第一歩となります。
ポイント②:環境認識を入念に行う
ポイントの2つ目は、環境認識を入念に行うことです。
環境認識では、トレード足の上位足を見て、重要な水平線やトレンド・チャネルラインを引くことをする場合が多いですが、トレード足の波がこのラインに反応していたら、エントリーは避けるのが無難でしょう。
例えば上図のチャートの場合、上位足の重要水平線に抑えられる形で上昇から反転しています。
このような場合は、3波の上昇を狙うのではなく、その後の値動きを静観するのが得策でしょう。
上図のチャートのように、上位足の重要水平線を抜けて押し目を付けているような場合は、ここから3波として伸びる可能性が高いです。
重要水平線付近には、逆張り勢の損切りラインが沢山ありますので、こういった損切りを巻き込んで大きく上昇するケースが多いのです。
これはブレイクアウト手法にも通じる部分がありますね。
ポイント③:プライスアクションを見て撤退する
厳密に言うと、この3つ目のポイントだけは「見極め方」というよりも「逃げ方」であり、柔道で言うところの「受け身」の方法だと思ってください。
繰り返しになりますが、エリオット波動の3波と5波を確実に見極める方法はありません。
そのため、時には相場のプライスアクションを見て撤退することも必要というわけです。
下図のチャートを見てみましょう。
押し目を付ける前の上昇をエリオット1波として見ると、赤丸の部分で3波が始まるはずなのですが、価格が揉んでいます。
このように、3波が来るべきところで価格が揉んでいたり、ヒゲが出ているローソク足が多かったり、ネックラインで反応していたりする場合は、ポジションを持っている場合は決済し、持っていない場合は見送るのが良いでしょう。
もちろん、その後上昇して3波になることも多々ありますが、価格が揉んでいるほどその後の動きがわかりにくくなり、博打感が増してしまいます。
自分の大切な資産を守るためには、仕方のないことだと割り切ったほうが良いところですね。
仮に上昇のアタマでポジションが取れていれば、価格が揉んでいる位置でも一応利益が出ていると思うので、不穏なチャートになってきたら早めに撤退するのが身のためでしょう。
3波を見極めるコツ
それでは、最後に「エリオット波動の3波を見極めるコツ」について解説したいと思います。
下図をご覧ください。
3波は、最低でも1波の値幅分は伸びるものです。
したがって、1波の長さを測って、2波と思われる波の終点から1波の長さ分が伸びているかを確かめましょう。
まだ1波分伸び切っていなければ、それがエントリーチャンスとなります。
逆に、既に3波が1波分伸び切っているような場合は、その後4波、5波が来る可能性が高く、トレンド転換をする可能性もありますので気をつけましょう。
まとめ
今回は、エリオット波動で最も利益が出やすい3波を取るための方法について解説しました。
エリオット波動理論を理論のまま理解しようとすると奥が深すぎてなかなか難しいものがありますが、今回お伝えした内容はそのまま実戦に応用できます。
2波を見つける方法、環境認識によって3波と5波を見極める方法、そして3波自体を見極めるコツを理解して、ぜひご自身のトレードに取り入れてみてください。
最後までご覧頂き、ありがとうございました。