【FX必勝法】エリオット波動理論とは?基本的な考え方と使い方について解説

エリオット波動とは、多くのトレーダーが相場の方向性を予測するために利用する分析方法の一つです。
相場の心理から読み解かれる、一種のパターンのようなものですね。

ここではそんなエリオット波動について、分かりやすく解説します。

誰でも最初は初心者です。
ゆっくり、自分のペースで学んでいきましょう。

本記事は、エリオット波動理論がどんな理論なのかを明確にしてから、実際の波動理論の要素や見方について、じっくり理解を深めて頂けるような構成にしています。

本記事によってエリオット波動の全てがわかるようになるわけではありませんが、『エリオット波動』の基礎を理解することによって、普段のトレードでより有利なポジションを取り、利益を獲得できる確率や、その幅も大きくなっていくことでしょう。

ぜひ最後まで読んで、エリオット波動について理解を深めてみて下さい。

エリオット波動とは

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そもそも、『エリオット波動』の”エリオット”とは何なのか、気になる方もいらっしゃると思いますので、簡単に解説します。

“エリオット”というのは、人の名前で、「ラルフ・ネルソン・エリオット」という人が編み出した理論であるため、この名前がついています。

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ラルフ・ネルソン・エリオット(1871~1948)

  • カンザス州メアリーズビル(アメリカ)出身
  • 鉄道会社の会計士、コンサルタント
  • 腸疾患のため、58歳で退職
  • 株式市場の値動きについては、1930年代初頭(60歳頃)から研究を開始

エリオット氏が見つけたのは、「相場は、全くランダムに変動をしているわけではなく、ある程度予測が可能な自然の法則が存在している」ということです。

「エリオット波動理論」は、「推進波(1〜5波)」と「修正波(a〜c波)」によって構成される波動サイクルを説明している理論のことで、2つの波の特徴を理解し、チャートから波の存在を読み取ることによって、今後の値動きを推測するときに一定の根拠をもたらしてくれるものです。

エリオット波動のサイクル

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まずは「エリオット波動のサイクル」について見ていきましょう。

サイクルを押さえることで、エリオット波動の大枠が把握できます。

まずは図を用いて、エリオット波動の基本的なサイクルについて確認していきます。

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エリオット波動のサイクルは、

  • 推進波(1〜5波)
  • 修正波(a〜c波)

によって構成されます。

上図では、上昇トレンド時のエリオット波動のサイクルにおいて、トレンドを推し進める「推進波」と、トレンド調整の「修正波」という見方になります。

推進波において、1,3,5波は上昇、2,4波は下落ということになります。

推進波と修正波と繰り返しながら、全体的なトレンドを形成していくというのが、エリオット波動におけるサイクルの基本的な考え方です。

下降トレンド時にも、同じような考え方を応用できますが、下降時は上昇時よりも急激な下落・反発が見られることが多く、難易度が上がるため、初心者のうちは上昇トレンドにのみ的を絞ってのトレードがおすすめです。

チャートを見る時にも、常にこのエリオット波動のサイクルの考え方を意識することによって、「現在のチャートが、エリオット波動におけるサイクルの何波なのか?」という問いを立てて分析をすることが出来るようになります。結果的にこのことが、「チャートの現在地」を把握し、チャートの未来を予測する材料の1つにもなります。

エリオット波動の推進波フォーメーション

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エリオット波動の基本的なサイクルは理解できましたでしょうか?

次は、サイクルを細分化して、推進波が具体的にどんな形(フォーメーション)でチャートに現れるのかを学んでいきましょう。

これを理解することによって、チャートの全体観を把握しつつ、トレンドをしっかりと利益に繋げていくことが可能になります。

推進波に現れる衝撃波の3つのルール

それでは、ここからは推進波のフォーメーションのうち、最もポピュラーな「衝撃波」と呼ばれる形のルールについて解説します。

衝撃波とは、推進波のフォーメーションの中で最もよく現れる波のことです(他にもフォーメーションがありますが、衝撃波に比べて出現箇所が限定的なので、本記事では割愛します)。

この衝撃波には、3つのルールがあります。それが下記です。

  • 2波の終わりは、1波の始まりを超えない
  • 4波の終わりは、1波の終わりを超えない
  • 1、3、5波のうち、3波は一番小さな波動にはならない

それぞれ順番に見ていきましょう。

衝撃波のルール1:2波の終わりは、1波の始まりを超えない

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エリオット波動における推進波のフォーメーションにおいて、2波の終わりが1波の始まりを超えることはありません。

1波と思われる波動を2波の戻しが超えた場合、エリオット波動は成立せず、波動の数え直しとなります。

3波を狙う場合は、2波の終わりを狙って仕掛ける場合がありますが、この場合、1波の始めのラインの少し下を損切りラインに設定すると良いでしょう。

衝撃波のルール2:4波の終わりは、1波の終わりを超えない

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衝撃波のフォーメーションにおいて、4波の終わりは、1波の終わりを超えることはありません。

上図左側のチャートのような形になった場合、4波が1波の終わりのラインを割った時点で、衝撃波によるエリオット波動は不成立となります。

上図右側のチャートは、4波が1波の終わりのラインを割ることなく5波に移行しているので、エリオット波動が成立していることになります。

こちらも、ルール1と同様、5波を狙う場合は、4波の終わりを狙って仕掛ける場合がありますが、この場合、1波の終わりのラインの少し下を損切りラインに設定すると良いでしょう。

衝撃波のルール3:1、3、5波のうち、3波は一番小さな波動にはならない

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衝撃波のフォーメーションにおいては、トレンド方向へ進む1、3、5波のうち、3波が一番小さい波動になることはありません。

仮に、自分で数えた3波が一番短いエリオット波動を認識した場合、カウント間違えの可能性があります。

3波が一番小さくなることはありませんが、一番大きくなる必要はありません。

3波にはこの特徴があるため、エリオット波動を根拠にエントリーをする場合は、まずは3波のトレンドを狙ってみましょう。

衝撃波を活かしたエリオット波動理論の使い方

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上記のルールを踏まえると、エリオット波動における基本戦略としては、小さな波動になりにくい3波のトレンドを狙っていくのが定石といえるでしょう。

ただし、実際のチャートでは、3波よりも1波、または5波が大きくなる場合も往々にしてあります。

1、3、5波の中で最も大きい波動では、「波のエクステンション(波の延長)」が起きている事が多いです。例えば、3波が最も大きい波動の場合、3波の中でも1〜5波のエリオット波動が見られるケースがあります。

これは5波にも同じことがいえるため、例えば、1波よりも3波がちょっと大きいくらいだった場合、5波で波のエクステンション(波の延長)が起きる可能性をイメージできれば、これを「リスクを抑えて大きな利益を狙えるチャンス」と捉え、優位な視点でエントリーを検討することが出来るでしょう。

まとめ

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今回は、エリオット波動の概要と、その基本的な考え方、使い方について解説しました。

エリオット波動は、トレンド方向の推進波とトレンド逆行の修正波によって構成されますが、本記事では、推進波で起こる衝撃波について詳しく解説し、実際のトレードで活かせる考え方についてもお教えしました。

エリオット波動を知ることによって、相場の大局観を身につけることができ、勘によるギャンブル的なトレードからも抜け出すことができます。

実際には、エリオット波動についてはもっともっと細かい知識がありますが、まずは本記事の内容を理解し、実際のチャートと向き合ってみるところから、始めてみて下さい。

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