FXのpipsとは?算出方法、計算時の注意点など徹底解説!
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このような疑問を持っている方もいるのではないでしょうか?
FXの取引においてpipsは必須の知識です。
なぜならpipsを知っているのと知らないのでは、取引の利便性が全く違ってくるからです。
pipsについての基礎知識を理解することで、FXで取り扱う情報が分かりやすくなったり、トレード結果の評価が格段にやりやすくなりますので、FXを始める際はpipsについて必ず学んでおきましょう。
本記事では、pipsが使われる理由や場面、pipsを使った計算方法や注意点などを解説します。
ぜひpipsの知識を身に付けて、FXでの取引に役立ててください。
pips(ピップス)とは?
pipsとは、FX上の取引で使われる単位のことです。
なぜこの単位が使われるかというと、次の2つの理由があるためです。
- 共通単位が必要なため
- 投資効率を分かりやすくするため
順番に解説していきます。
共通単位が必要なため
pipsが使われる理由の1つ目は、共通単位が必要だからです。
FXではいろいろな種類の通貨が使われているので、単位を統一しないとややこしくなります。
事例で解説します。
1ドル112円など、その時点における米ドルと円の交換比率があるので、この場合は0.045ドル変動することになります。このように別の単位を使うと、変動幅が分かりにくいし、いちいち計算する手間も生じます。しかしpipsを用いれば、「円が5pips変動した」なら「ドルも5pips変動する」と表現可能です。
したがって、別の通貨でもどのくらい変動したかを計算することなく簡単に比べられるようになります。
他にもpipsを用いることで、損益計算が簡単になるというメリットもあります。
「その取引をしたらどのくらいの利益が出るか」、「大きな損失を回避するためにどこを損切りのラインにするか」などを計算しながらトレードするのが、FXでは重要です。
そのような損益計算を簡単にしてくれるpipsは非常に重宝します。
このような理由があるため、pipsという共通の単位が必要になるわけです。
投資効率を分かりやすくするため
pipsが使われる理由の2つ目は、投資効率を分かりやすくするためです。
投資効率とは、取引の効率が良かったかどうかを数字で表現したものです。
FXで稼ぐには、投資効率の良い取引を繰り返していくことです。
少ない通貨量で大きな利益を得られるからです。
つまり、損失のリスクを抑えながら稼いでいけるので、順調に利益を生み出していけます。
pipsはどのような場合に使われるのか
ここではpipsが使われる場面について解説していきます。
スプレッドの幅を表す場合
pipsは、スプレッドの幅を表す場合に使われます。
スプレッドとは、買値と売値の差のことです。
FXで取引する際の手数料のようなものなので、スプレッドの幅が狭い方がトレーダーに利点があります。
これだけだと、スプレッドが何なのか分かりにくいと思うので、もう少し具体的に解説します。
これは、「1ドル買うときに112円25銭が必要で、1ドル売るときに112円20銭が必要」という意味です。スプレッドとは買値と売値の差なので、この場合だと5銭になります。
5銭=0.05円で1pipsは0.01円だから、スプレッドの幅は5pipsです。
(※算出方法の詳細は後述します)
たとえばスプレッドは、pipsを使って以下のように表されます。
- 米ドルと円のスプレッドが0.3pips狭くなった
- ユーロと英ポンドのスプレッドが0.5pips広くなった
- 英ポンドと円のスプレッドは0.7pipsだ
トレード結果を表現する場合
トレード結果を表現する場合にも、pipsは使われます。
良いトレードだったのか、それとも悪いトレードだったのかが、pipsを見比べれば分かります。
計算のやり方は後述しますが、得られた利益はどちらも5万円です。しかし、入手したpipsの量から判断すると、100pipsを獲得した方が投資効率は優れています。
少ない通貨量でありながら多くのpipsを得て、同じ利益を得られたからです。
入手したpipsの量だけを確認すれば、トレード結果が良かったかどうかをすぐに判断できます。
1pipの価値の算出方法
1pipは、通貨の最小単位の1%なので、次の式から算出できます。
例を挙げると、日本円であれば最小単位が1円です。
最小単位の1%が1pipなので、上の式に当てはめると次のようになります。
よって、日本円での1pipの価値は0.01円だと分かります。
小数点の第2位が基準だと覚えておくといいでしょう。
pipsを利用する際の注意点
pipsを利用するときは、「米ドルと円」や「英ポンドと米ドル」といった通貨の組み合わせによって、数え方が変わることに注意してください。
本項では、pipsの数え方について解説します。
一般的に数え方の違いは、通貨の組み合わせに円が含まれるかどうかで決まります。
ここで紹介する2パターンを覚えておいてください。
クロス円での数え方
クロス円とは、「米ドルと円」や「英ポンドと円」といった円を含む通貨の組み合わせのことです。
クロス円での数え方は、1pip=0.01円なので次のようになります。
10pips = 0.1円
100pips = 1円
ドルストレートでの数え方
ドルストレートとは、「ユーロと米ドル」や「英ポンドと米ドル」といった通貨の組み合わせのことです。
クロス円の場合とは、1pipの価値が違いますので注意しましょう。
米ドルであれば、最小単位が1セントです。
最小単位の1%が1pipなので、1pipの価値は次の式で求まります。
これをドルに変換すると、1ドルが100セントなので、1pip=0.0001ドルです。
円が含まれるときとは違って、小数点の第4位が基準になります。
小数点以下の桁数が多いので、間違えないように気をつけてください。
損益を割り出すときに桁数を間違えると、大きな損失を被る可能性もあります。
ドルストレートでの数え方は次の通りです。
10pips = 0.001ドル
100pips = 0.01ドル
損益と投資効率の計算方法
ここでは、pipsを使って損益と投資効率を求める方法を解説します。
pipsを使った利益の計算方法
FXでの取引における利益の計算は、次の式で行います。
たとえば、1万円でトレードをして30pips入手したと想定します。
30pipsを円に換算すると、0.3円です。その場合、次の計算結果になります。
上の式より、取引で3,000円の利益を得られたことが分かります。
pipsを使った損失の計算方法
損失の計算も同じ要領で行えます。
計算式は次の通りです。
1万円でトレードをして、20pipsの損失になったとします。
計算結果を次に示します。
この結果から、取引で2,000円の損失を被ったことが分かります。
pipsを使った投資効率の計算方法
投資効率については計算して答えを求める必要はありません。
トレードで得たpipsの量を確認すれば、投資効率の良し悪しを判断できるからです。
たとえば、「①:1万円でトレードをして100pipsを入手した」場合と、「②:10万円でトレードをして、10pips入手した」場合を想定します。
100pips=1円、10pips=0.1円なので、計算結果は次の通りです。
②:100,000通貨 × 0.1円 = 10,000
どちらの場合でも得られた利益は1万円です。
しかし入手したpipsを比べてみると、①の方が投資効率は優れています。
少ない資産でありながら多くのpipsを得て、同じ利益を得たからです。
同じ通貨量で取引した場合を比べてみると、もっと分かりやすくなります。
次の表を参照ください。
A | B | |
入手したpipsの量 | 100pips | 10pips |
1万円で取引したときの利益 | 1万円 | 千円 |
取引の金額が同じだった場合、Aの方が多くの利益を得ています。
したがって、投資効率が良いかどうかは入手したpipsの量だけで判断できることが分かります。
まとめ
今回はFXのpipsについて、使われる理由や場面、pipsを使うときの注意点や計算方法を解説しました。
FXにおいてpipsは必要不可欠な知識です。
pipsによって取引で扱う情報が分かりやすくなったり、投資効率を簡単に評価・比較できたりします。
ぜひpipsについて理解して、FXトレードに役立てていってください。