FXのレバレッジとは?意味や計算方法、運用のコツについても解説

「レバレッジ」という言葉をご存じですか?
普段の生活ではあまり使われませんが、特に投資の世界では多く使われています。

レバレッジの意味を知った段階で、このような不安が出てくるかもしれません。

レバレッジを掛けるのは怖いのかな…?
損失を出した場合、多額な請求が来るのでは…?

そこで本記事では、「FX初心者の人」「これからFX始める人」「復習で学びたい人」に向け、レバレッジについて詳しく解説していきます。

レバレッジとは?

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レバレッジ(Leverage)とは、レバー(Lever)を語源として作られた言葉です。
レバーとは「てこ」という意味で、「てこ」を使うことで実際の力より何倍もの力が発揮できます。

レバレッジは「てこの原理」とも呼ばれ、手持ちの資金より大きな運用金額を動かせる仕組みです。
資金にレバレッジを聞かせて運用することで、利益獲得の効率が高まるので、少ない資金でも大きなリターンを得られるという利点があります。

しかし、レバレッジは利益だけではなく損失にも平等に働き、使い方を間違えると痛い目に会ってしまうので注意が必要です。

「敵にすると厄介だけど、味方にすれば心強い」

そんなレバレッジと付き合う方法を紹介していきます。

FXのレバレッジには2種類ある

  1. 最大レバレッジ
  2. 実効レバレッジ

両者の違いを知って、リスク管理へ生かしていくことが重要です。

最大レバレッジ

最大レバレッジとは、各FX会社で設定できる最大のレバレッジのことです。

日本のFX会社では最大25倍までとなり、多くの口座の最大レバレッジは25倍に設定されています。
海外のFX会社では日本と異なり、数百倍〜数千倍のレバレッジを掛けられる口座も存在しています。

例えば、信頼性の高い海外FX会社のXMTradingの最大レバレッジは1,000倍です。

実効レバレッジ

実効レバレッジは、実際にポジションを持った時の運用額をもとに割り出されるレバレッジです。

例えば、日本円で1ドル100円のときに、10,000通貨分のポジションを立てたとします。
運用額は「100円×1万ドル=100万円」となるので、口座資金が4万円なら実効レバレッジは25倍、10万円なら実効レバレッジは10倍となります。

レバレッジの計算方法

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ポジションの運用額の計算法について紹介していきます。

ポジションの運用額がクロス円(ドル円やユーロ円などの円が絡む通貨ペア)であれば、
「交換レート×取引量」で計算できます。

例えば、「ドル円のレートが100円、5万通貨の取引量」の場合は「100円×5万通貨=500万円」となります。

ポジションの運用額がクロス円以外の通貨ペアの場合は、
「交換レート×取引量×円貨レート」となります。

円貨レートとは、クロス円以外の通貨ペアの右側に表記される通貨と円の交換レートのことです。

例えば、
・ユーロドル(EUR/USD)=円貨レートはドル円
・ユーロポンド(EUR/GBP)=円貨レートはポンド円
となります。

ユーロドルの交換レート:1.10ドル
取引量:2万通貨
円貨レート(ドル円):110円
「1.10ドル×2万通貨×110円=220万円」

220万円がポジションの運用額となります。

レバレッジのメリット・デメリット

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ここでは、レバレッジを取り入れるメリットとデメリットについて解説していきます。

レバレッジを取り入れるメリット

レバレッジを取り入れるメリットとしては、投資効率が上げられることです。
レバレッジを取り入れることで証拠金以上の金額を取引ができます。

仮に、レバレッジが20倍だとすると、手持ち10万円に対して20倍取引ができるので、200万円分の取引ができるわけです。
手持ち10万円の少額の証拠金でも、200万円分の取引ができることがメリットとなりますね。
10万円のときに、10万円1倍で取引するよりかは、200万円分の取り引きをしたほうが得られる利益も大きくなるのです。

レバレッジを取り入れるデメリット

レバレッジを取り入れるデメリットとしては、1回の取引損失が大きくなることです。
10万円のお金しか入れてないのに200万円分の取引をしたら、当たり前のように200万円分の損失を抱えてしまう恐れがあります。
そうならないためにはリスク管理が必要です。

レバレッジのリスク管理

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では、実際に「どのようにしてレバレッジを管理すれば良いか?」について解説します。

レバレッジを行う際は、ポジションを持ちすぎないことが重要です。

「FXの口座に入金するとき、実際のお金はどのくらい入っているのか?」
が見えないため、イメージが付きにくいです。

仮に、預けているお金が10万円だとします。
この口座で15万円分の損失を被ってしまった場合に、5万円はどこから保証されるでしょうか?

実質借金!「追証」に気をつけよう

ここで「追証」という言葉が出てきます。
この追証は、日本のFX会社どこでも採用されていて、追証で借金が出てしまう恐れがあります。

「残りの5万円はこの日までに〇〇銀行に振り込んで下さいね」
というような請求書が自宅に届きます。
払わないと法的処置をとられてしまい、資産を差し押さえされてしまう恐れがありますので、注意が必要です。

対処法としましては、多めに証拠金を預けておくことです。
こうすれば、余裕をもって取引することができます。

高いレバレッジを掛けることで高収入を狙うことができますが、その分多額の損失を被るリスクが大きくなることを意識しておきましょう。

レバレッジなしでFXをする場合

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レバレッジなしは、レバレッジ1倍と同義です。
レバレッジ1倍とは、FXで入金額と同じ価値の分だけ通貨で取引をする手法です。

「1万円を預けて、100ドルを買う。」
これがレバレッジ1倍の取引法となります。
こうすることで、外貨預金とほぼ同じように使えます。

レバレッジ1倍は、下記のようなメリットがあります。

  • 手数料が安い
  • 安全性が高い
  • 金利が高い
  • 24時間売買できる
  • 少額から投資ができる
  • 将来性・堅実性が高い
  • すぐ出金できる

レバレッジ1倍のFXと同じことを外貨預金でしようとすると、下記のデメリットがあります。

  • 手数料が高い
  • 安全性が低い
  • 金利が低い
  • 24時間売買できない
  • 少額から投資ができない
  • 信託保証がない

両者を比べてみると、外貨を持つのに向いているのがFXであることが分かりますね。

FXと外貨預金ではルールが異なり、FXでは1倍から25倍までレバレッジを掛けることができ、1倍になるほど強制ロスカットリスクが減っていくのです。
もちろん、外貨預金と同じように長期保有も可能ですし、スワップポイントをもらうこともできます。

レバレッジ運用のコツ

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レバレッジ運用するときは、まずはレバレッジ2〜5倍くらいの低いレバレッジから始めるのがオススメです。

FX自体は、低コストで安全性が高くなっています。
トレードに慣れないうちは安全性を最優先しつつ、利益を出すためのスキルが身についてきたら、徐々にレバレッジを上げていきましょう。
そうすることで相場に長く残ることができ、長い目で見た時の利益も最大化していくことができます。

口座を破綻させないための資金管理についても下記記事で紹介していますので、興味があればご覧ください。

FXのレバレッジについてのまとめ

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レバレッジを行うと大きな資金を狙える一方、損失リスクも大きくなります。

レバレッジの倍率によって負荷が大きく違ってくるので、まずは自分にできる投資金額とレバレッジ倍率からスタートしてみましょう。