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FXの夏時間・冬時間|取引時間を理解してトレードに活かそう

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FXを始めてみようと思うけど、難しそうな用語がいっぱい…

取引時間1つをとっても、すごく複雑に思いますよね。
その原因の1つに、夏時間・冬時間があります

今回は夏時間と冬時間のしくみと、取引時間の注意点についてご紹介します。

夏時間・冬時間について


FXの取引時間は、原則、平日および祝日(※元旦は除く)のほぼ24時間が可能です。

外国為替市場は東京、香港、シンガポール、ロンドン、ニューヨークといった世界各地で開かれているので、平日であれば常にどこかの都市で市場が動いているからです。

ここで気を付けたいのが夏時間・冬時間です。

FXでは、米国のサマータイム制度に伴い、時期によって取引時間が異なります。
これを夏時間、冬時間として区別しています。
サマータイム制度は、FX以外でも聞いたことがある人も多いかもしれませんね。

サマータイム制度とは、日の出時刻が早く日照時間が長い時期だけ、時計を標準時間より1時間進める制度です。
朝が早くスタートすると、仕事もその分早く終わり自由な時間が1時間多くなるということですね。

この制度は、明るい時間が1時間増えるので、その時間を有効に活用できるというメリットがあります。
FXではサマータイムを夏時間、標準時間を冬時間と呼びます。

夏時間・冬時間になる期間

米国の夏時間、冬時間の期間は次の通りです。

  • 夏時間(サマータイム):3月第2日曜日~11月第1日曜日
  • 冬時間(米国標準時間):11月第1日曜日~3月第2日曜日

サマータイムの始まりは、スプリングフォワードといって時計を1時間進めることになり、サマータイムの終了はフォールバックと言って時計を1時間戻すことになります。

世界のサマータイム

また、米国以外にもサマータイムを適用している国があります。
そして、サマータイムで注意したいのが、国によって夏時間・冬時間の切り替わるタイミングがそれぞれ違うということです。
オーストラリアやニュージーランドなどの南半球は、北半球と季節が逆ですから夏時間と冬時間も逆になります。

参考までに、その他の国の夏時間を載せておきます。

  • イギリス(ヨーロッパ):3月最終日曜日~10月最終日曜日
  • オーストラリア:10月第1日曜日~4月第1日曜日
  • ニュージーランド:9月最終日曜日~4月第1日曜日

上記以外の期間が冬時間ということになります。
取引したい国がサマータイムを導入しているのかどうか、確認しておきましょう。

夏時間・冬時間を考慮したトレード手法

夏時間・冬時間を考慮して取引するならば、値動きが活発でもある主要な為替市場の開場時間帯を狙ってトレードする方がいいかもしれません。

夏時間に移行期間は注意することも多く、トレードのタイミングによっては大きく損失してしまう場合もあります。
ですから、夏時間に移行期間はまずどの国が夏時間を迎えたのか、どの国がまだ夏時間を迎えていないのか、それぞれの市場の夏時間に移行のタイミングをスケジュールで管理しなければなりません。

夏時間に入ると、冬時間に0時から翌1時までの間に発表されていた経済指標が、23時から0時までの間に発表に変わります。
これは、冬時間の場合に明日発表予定だった経済指標が、夏時間になるとその当日に発表分の経済指標になるということを意味しています。
日本のFXトレーダーは0時で取引を切り上げることが多いですが、夏時間になると23時から0時の間の経済指標の発表に切り替わるので、内容次第では大きくレートが変動してしまいます。

このように、冬時間に大きく影響を受けなかった経済指標が、夏時間には大きく影響してくる可能性が高いため、経済指標の動きもしっかり見ておく必要があります
米国が夏時間に入ったからといって、他国まで同時に夏時間に入るわけではありません。

また、北半球、南半球で季節が真逆ですので、夏時間に入るタイミングも反対です。
トレーダーにとっては面倒なことが多い期間になりますので、FX初心者のうちは、管理ミスやトレードのタイミングミスを防ぐためにも、主要な為替市場に絞ってトレードすることをおすすめします。

FXの夏時間・冬時間のまとめ


サマータイム移行期間は、スケジュールを管理することが大切です。

サマータイム移行期間を管理することで、取引時間が原因のトレードミスを減らすことができます。

ぜひ参考にしてみてください。