FXのスワップポイントとは?利益を得るためのコツや注意点についても解説
このような疑問をお持ちではありませんか?
トレードをしていれば負けることもあり、なかなか収益が得られないという状況も珍しくありません。
しかし、スワップポイントを正しく知ればFXでトレード以外の収益も獲得することができます。
なぜトレード以外でも収益を獲得することができるのか?
今回はその理由とスワップポイントで利益を出す方法をお教えします。
FXのスワップポイントとは?
まず、スワップポイントについて簡単に説明します。
スワップポイントとは、「取引した通貨間の金利差」のことです。
FXでは通貨ペアを選び、売買することで収入を得ます。
例えば、この通貨ペアを選ぶ際に、①高金利通貨、②低金利通貨のペアを選んだとします。
ここで、①の高金利通貨を買った場合、②の低金利通貨よりも2つの通貨間の金利差であるスワップポイントを多く受け取ることができます。
逆に、売った場合にはスワップポイントを支払うことになります。
スワップポイントを意識して取引するメリット
スワップポイントを意識して取引をするメリットは次の2つです。
- 忙しくても運用できる
- トレードの知識が無くてもできる
順番に解説していきます。
メリット①:忙しくても運用できる
スワップポイントの1つ目のメリットは、「ほったらかしでも運用できる」という点です。
つまり、ただポジションを持っているだけで、毎日収入を得ることができるというわけです。
メリット②:トレードの知識が無くてもできる
もう1つのメリットが「難しいトレードに関する知識が必要ない」という点です。
スワップポイントを受け取る条件は、「ポジションを保有しておく」ということだけです。トレードで利益をあげる必要はありません。
したがって、トレードについて詳しく学ぶ時間を割かずに収入を得ることが可能です。
スワップポイントが付与されるタイミング
それでは、そのスワップポイントはいつ、どのようなタイミングで付与されるのでしょうか。
スワップポイントの受け取りまたは支払いは、ポジションを翌営業日へ持ち越すことで発生します。
新規で建てたポジションを、営業日をまたがずその日のうちに決済した場合は、スワップポイントの受け渡しは発生しません。
スワップポイントはニューヨークのクローズ時間(冬時間6:55、夏時間5:55)をまたいでポジションを保有していると、翌日のオープン時間(冬時間7:10、夏時間6:10)になった時点で受け取ることができます。
このとき、FX会社は精算などを行うために一時的に取引を中断してメンテナンスを行うことが多く、その際にスワップポイントの受け渡しが行われています(一部のFX会社ではメンテナンス中も取引できます)。
FX会社によっても異なる場合がある
FXのスワップポイントについては、受け渡しスケジュールに関して厳密なルールが設けられているわけではありません。
インターバンク市場の形態に合わせた仕組みを採用しているFX会社が多数ではありますが、一部の会社では祝日などによるスワップ応当日の変化は考慮せず、毎日、規則的なスケジュールで受け渡しを行っているFX会社もあります。
どのFX会社でも、ポジションを1年間持ち続けていれば、結果的に365日分のスワップポイントの受け渡しが発生するような形になっていますが、各社のスワップポイントの付与日を確認できるページなどで、受け渡しのスケジュールを事前にチェックしておくことをおすすめします。
また、スワップポイントはFX会社や通貨ペアによって異なります。
通貨ペアによってスワップポイントが多くもらえるものと少ないものがあります。
しかも、そのポイントはFX会社によっても違いがありますので、比較してみてください。
スワップポイントの注意点
スワップポイントを狙って取引をする場合、いくつか注意することがあります。
①必ず利益を得られるものでは無い
トルコリラやメキシコペソなどの高金利通貨を売り、日本円のような低金利通貨を買うと、その金利差を逆に支払うことになります。これをマイナススワップと呼びます。
長期でポジションを保有すればするほど支払う金額は大きくなるので、マイナススワップには注意しましょう。
スワップポイントも課税対象
スワップポイントで得た利益は、トレードにより為替差益で得た利益と同様にスワップポイントも課税対象になります。
また、法人口座なのか個人口座なのかによって、課税されるタイミングが異なります。
法人口座の場合は、スワップポイントが付与された時に課税対象となります。
しかし個人口座の場合は、付与された時ではなく、決済をして実際に受け取ったタイミングで課税対象となります。
②為替変動リスク
スワップポイントを受け取っても最終的に決済はすることになるので、その際、マイナスになっていると当然損益が発生します。
また、トルコリラやメキシコペソなどの新興国通貨は為替変動リスクが比較的高く、動きが不安定なため、急な暴落などでロスカットをされる可能性もあります。
もちろんロスカットにより損失の拡大を防ぐことはできますが、ポジションは意思に関わらず強制的に決済されます。
そのため、スワップポイントを獲得できてもトータルとしてマイナスになってしまうのです。
こちらが2022年までのトルコリラの為替チャートです(出典:Trading View)。
2008年には1トルコリラ = 100円近くまであったのが、2022年現在で1トルコリラ = 7円台まで下落してしまっています。
新興国通貨は金利が高く、得られるスワップポイントが多い傾向にある反面、長期的に見るとこのような円高トレンドが形成されている事が多いため、注意が必要です。
スワップポイントを運用するときのコツ
スワップポイントを運用する際のコツは次の2つです。
- レバレッジを低くする
- 分散投資をする
- 必要証拠金の確認をこまめに行う
順番に見ていきましょう。
①レバレッジを低くする
スワップポイントを狙って長期で運用する場合は、レバレッジを低くすることがコツです。
スワップポイントを長期で運用し、積み上げていきたいときは、ロスカットにならないよう低レバレッジにしましょう。
②分散投資をする
また、分散投資をすることも大切です。
分散投資は投資の基本ですが、スワップポイントを運用する際も例外ではありません。
スワップポイントはいつも一定ではないため、下がる可能性もあります。
もし、一つの通貨ペアのみの取引をしていると、その通貨ペアのスワップポイントが低下した際に、利益が減ってしまうことになります。
しかし、分散投資を行っていれば、ある通貨ペアで利益が減っても他の通貨ペアでカバーできる可能性があるのです。
③必要証拠金の確認をこまめに行う
そして、必要証拠金の確認もこまめにしておきましょう。
いくらほったらかしの運用でも良いとはいえ、ロスカットされては意味がありません。
そのため、相場や必要証拠金の確認をこまめに行いましょう。
また、長期でスワップポイントを狙うのであれば、余裕のある必要証拠金で運用することを意識しておくことが大切です。
スワップポイントの付与について
スワップポイントが付与されるタイミングは、FX会社によって異なります。
しかし、全体的に6:30~7:15の会社がほとんどになります。
また、付与される曜日は火曜~金曜と火曜~土曜の2種類があります。
これは土日祝日にスワップポイントが付与される曜日がまとめられるためで、これもFX会社によって違うからです。
そして、土日や年末年始など、相場が休みのとき、スワップポイントはもらえません。
ただ、その補填として、ある曜日にもらえない分のスワップポイントが先にもらえるような仕組みになっています。
これもFX会社によってバラバラですが、その日の分ともらえない日の分が一緒に付与されるようになっているので、日付を確認しておきましょう。
スワップポイントの高い通貨ペア
スワップポイントで稼ぐには金利の低い通貨を売って、金利の高い通貨を買う必要があるります。
そのため、国内での人気が高く、低金利の日本円を売り、
金利の高い通貨ペアである次の通貨ペアを対象にして比較してみましょう。
- トルコリラ円
- メキシコペソ円
- 南アフリカランド円
- 米ドル円
- オーストラリア(豪)ドル円
- ニュージーランド(NZ)ドル円
過去にオーストラリアやニュージーランドは高い政策金利で人気がありましたが、2016年頃からはアメリカが政策金利を上げ始めており、先進国の中では高い政策金利となりました。
各国の政府又は政府関係機関の発行する債券の信用度は、次のようになっています。
「オーストラリア」が最高格付けとなっており、次いで「米国」「ニュージーランド」の格付けが高く、信用度が高いと言えます。
高金利通貨である「メキシコ」も信用度は高く、「南アフリカ」や「トルコ」は信用度が低い状態となっています。
やはり、高金利かつ信用度の高い通貨ペアを選んで運用した方が安全性が高く破綻リスクを抑えられるので、参考にしてみてください。
FXのスワップポイントのまとめ
スワップポイントを意識してうまく運用できれば、トレード以外でも比較的安全に利益を出すことができます。
実際に、スワップポイントをメインとして収益を獲得している投資家もいるので、取り入れてみてください。
難しい用語を覚えるのが苦手な人やFXを1から始めたいと思っている人も簡単に実践することができるので、おすすめです。
この方法で安全に運用し、利益を出してみてください。