FXの両建てとは?必勝法はある?メリット・デメリットについても解説
FXで理解が難しい取引方法の一つが「両建て」です。
今回は、両建てのメリット、デメリット、必勝法などについて詳しく解説していきます。
両建てについて詳しく理解したい方は、ぜひ最後までご覧ください。
FXの両建てとは?
両建てとは、「買いポジションと売りのポジション双方を同時に持つこと」です。
買いはロング、売りはショートともいいます。
「これから上がるのか?下がるのか?」が分からないときや、レンジ相場で売りポジションに入っていたが、急激な値上げに遭ってしまい、いったん買いポジションを保有して損失を固定するような場合に使われます。
ポジションが両方同じ枚数でなくても、両建てとなります。
例えば、買いポジションが2枚、売りポジションが5枚の場合でも、両方もっている2ポジション分は両建てとなるのです。
両建てでは、一時的な損失の拡大を防ぐことができます。
例えば、
1ドル100円で買いポジションを保有したときに、上がると予想していたはずが、1ドル98円まで下落してしまいました。
その結果、-2円までの損失となってしまうのです。
しかし、1ドル99円で売りポジションも同時に保有した場合、売りポジションについては+1円の利益となりますので、結果として-1円の損失に抑えられます。
このように、損失拡大を防ぐことができます。
相場が下がったときでも、売りポジションを決済するだけで長期的に買いポジションを保有できる、ということです。
FXで両建てをすることのメリット
ここでは、FXトレードにおいて両建てを実施することのメリットについて紹介します。
為替相場の急変に対するリスクを減らせる
為替相場市場やプロトレーダーであっても、相場が予測ができないことがあります。
相場は世界によってさまざまな変動が異なり、ある国の大統領でもちょっとした発言で、相場が大きく変動することも珍しくありません。
もしものことが起きた場合に備え、両建てが役に立つのです。
両建てには、為替相場の急変に対するリスクを減らす効果があります。
含み損をカットして負けのリスクを減らせる
両建てには、常に含み益が発生します。
例でいうと、
5万円を買いポジションに入れました(買い-4万)
買いポジションが上がってきそうになったら-2万円でいったん損切りし、
2万を売りポジションに入れるのです(売りー2万円)
つまり、当たったほうはそのまま残しておいて、
外れたほうはすぐ決済します。
本当は-4万円のはずが、ー2万円で損切りしているので
「4万円-2万円=-2万」となります。
このように、含み損を限定することができ、少ない証拠金で取引を行うことができるのです。
税金対策ができる(利益の繰り延べ)
また、両建てによる決済の繰り延べにより、税金対策をすることもできます。
方法は、年越し前に両建てを行って利益を確定し、翌年に決済を行う、というものです。
FXで両建てをすることのデメリット
次は、デメリットについて紹介していきます。
スプレッドが増えてコストが増大する
両建てのデメリットの1つとして、スプレッド等のコストがかかることが挙げられます。
スプレッドは、ポジションを取った瞬間反映されてしまいます。
両建てした時点で、スプレッドが2倍になってしまうため、純粋に1ポジションを決済をするよりも、両建てのスプレッド分、コストが増えてしまうことになります。
スワップポイントの恩恵が受け取れなくなる
スワップポイントの場合は、買いと売りでプラスとマイナスがあり、マイナス分のほうが大きくなることがあります。
買いと売りでマイナスが大きいほど、損失が増え続けてしまいます。
両建てを塩漬けしていると、ロスカットの可能性がある
また、両建てを塩漬けしていると、ロスカットになってしまう可能性があります。
塩漬けとは、ポジションを決済せずに、ずっとそのまま保有し続けることです。
ロスカットになってしまえば、大きな損失になってしまいます。
場合によっては、追証といって、過剰損失分の補填をしなければならない場合もあります。
「損失になってしまい、負けるのが悔しい」
といった考えで両建てを行っていると、チャンスが来たとしても、上手くトレードができなくなってしまうので、注意しましょう。
FXの両建てに必勝法はある?
結論から申し上げると、両建てには必勝法は存在しません。
そのかわり、負けにくい手法なら存在します。
先程説明をした、両建てのメリットを最大化し、デメリットを最小化するための立ち回りが必要になります。
強制ロスカットを防いだりすることができますが、含み損になってしまうことが多いため、あまり推奨されるやり方ではない、ということになります。
両建てができるオススメFX会社
両建ては、取引所によって禁止されているところもあります。
理由としては、FX会社側が損失を被る可能性が高くなるからです。
そうすれば会社側も大惨事となります。
なかには禁止されていないFX会社もありますが、少数です。
では、両建てができるオススメFX会社はどこなのか?
徹底解説いたします。
DMM FX
DMM FXは、DMMグループが運営するFX取引ツールです。
DMM FXで両建てを実施することのメリットとしましては、スプレッドが小さいため、手数料負けを抑えることが出来ます。
また、両建てがうまくできない人でも、DMM FXでは高性能なツールになっていますので操作がしやすいです。
その他、取引量に応じてポイントがもらえます。
松井証券 MATSUI FX
MATSUI FXは、松井証券が運営するFX取引ツールです。
両建てのメリットとしましては、少ない資金から投資できることで、両建てしたとしても大きな損失になることがありません。
お金に余裕がなく、両建てに挑戦してみたい方にはまずはMATSUI FXがオススメです。
その他、スプレッドのバランス、機能性の高いツールでもあります。
みんなのFX
みんなのFXは、トレイダーズ証券株式会社が運営するオンラインFX取引ツールです。
両建てのメリットとしましては、DMM FXと同じように、市場の変動バランスがとれていることで大きな損失になることはありません。
あと、スワップポイントが他社よりも高いため、稼ぎやすくなります。
ポジションだけで大きな利益を出すことも可能です。
両建てのまとめ
両建ては、FX会社が利用禁止にすることもあるくらいリスクの大きい取引法となっていますが、自分なりの両建て手法を身につければ、安定したトレードの助けになってくれる方法でもあります。
両建て取引をする場合は、ある程度のFXの経験を積んでから始めるようにしましょう。