FXのボラティリティとは?リスク許容度以下の「負けないトレード」を心がけよう
FXをするのであれば、少しでも多くの収入を確保したいですよね。
FXは為替変動によって自分の予想と同じ動きをしたなら利益を得ることができますが、予想と逆の動きをした場合は損失を被ることになるため、事前にしっかりFXの知識を身に付けておくことが大事です。
上記のような疑問を持っている方のために、本記事ではボラティリティの内容について解説していきます。
ボラティリティとは
FXで使用されるボラティリティとは、価格変動の大きさを示す変動率のことです。
FXは常に経済の状態に併せて価格変動を起こしますが、ボラティリティは指定期間の際に為替レートがどれくらい上下して値幅が動いたのか表します。
FXでボラティリティはトレーダーの間で「高い」「低い」と言われます。
ボラティリティが高いのは相場の動きが大きく変動している状態であり、低いのは値動きが穏やかで目立った動きがない状態です。
つまり、ボラティリティを確認するなら、どの通貨ペアがトレードで利益を出しやすいのか判断することができ、また自分の手法に合わせて投資を行いやすいです。
ボラティリティは常に大きくも小さくも変動しているので落ち着いていることはなく、不安定なときもあるのでよく確認することが大事です。
ボラティリティを理解すると分かること
ボラティリティが分かると、下記の2つを理解することができます。
・通貨ペアの適切な選択
・利益確定と損切り幅
順番に解説します。
通貨ペアの適切な選択
高いボラティリティは、それだけ損失のリスクもありますが、利益を出すチャンスでもあります。
ボラティリティが低い通貨ペアだと、投資をしても方向性が定まることが少なくなかなか思うように利益を狙うことができません。
一般的にポンドや豪ドルなどはボラティリティが高い通貨ペアであり、上昇と下落のトレンドが発生しやすいです。
もし利益を狙うなら、月単位や週単位などでボラティリティの幅が大きいのか確認しましょう。
利益確定と損切り幅
ボラティリティを月単位や週単位で確認すれば、どこが上限値と下限値になっているのか確認できます。
そのため、利益の確定の値と損失が発生した時の損切りの値を計算しやすくできます。
ボラティリティの調べ方
ボラティリティを調べる方法を知っておくことで、計算して投資を行うことが可能です。
インジケーターを使用する、またはFX会社が発表しているボラティリティ表を使うことが有効です。
ボラティリティ表を使用するなら、ボラティリティが大きい通貨ペア順に集計結果が表示され、高値と安値を直ぐに見分けることができます。
JFXのボラティリティ表なら期間や集計方法を確認できます。
また、ヒロセ通商のボラティリティ表はJFXよりも長い期間でデータを算出することが可能です。
インジケーターはATRによる4本値を比べた変化を示すものやボリンジャーバンドによって価格がどれだけ散らばっているのかを示すものがあります。
また、ボラティリティはヒストリカル・ボラティリティ(HV)とインプライド・ボラティリティ(IV)で調べることもできます。
ヒストリカル・ボラティリティは過去の相場動向の予想をして受給関係を確認できます。
インプライド・ボラティリティは市場関係の将来の期待度などが反映されます。
ボラティリティで意識するポイント、判断方法
ボラティリティで意識しておきたいのは、トレンド相場とレンジ相場です。
ボラティリティが高いほど上昇、または下落のトレンドが力強く形成されることが多いため、トレンドに沿った投資をするなら利益を得られます。
逆にレンジ相場はボラティリティが低い場合が多く、上昇なのか下落なのかはっきりしていません。
ボラティリティは時間足を1分足や週単位に切り替えて高いのか低いのか確認しましょう。
また、外国為替には、1日3回ほどボラティリティが高くなる時間帯があります。
具体的には下記のとおりです。
- 朝9~12時:アジア諸国
- 午後4~7時:欧州
- 夜9~12時:米国
狙っている通貨ペアがあるのであれば、時間帯を確認して投資を行うことがおすすめです。
通貨ペアもポンドや豪ドルは他の通貨と違い、ボラティリティが高い傾向があります。
ボラティリティを狙うなら円/ポンドや円/豪ドルで投資を行うことで利益を得やすくなります。
ボラティリティを判断できるインジケーター
ボラティリティを判断するためにはインジケーターを使用することもおすすめです。
インジケーターはいろいろありますが、おすすめを4つ紹介します。
エンベロープ
1つ目はエンベロープです。
エンベロープは指定された移動平均線からの乖離幅を一定レンジで保ちながら表示されています。
移動平均線をサポートとしてエンベロープの間で上昇しているなら順張りトレードを行うことができます。
横ばいの状態になっているならトレンドが形成されていない状態です。
VIX
2つ目はVIXです。
VIXはCBOEが対象としているオプション取引を算出してマーケットの上下をポイントとして表示しています。
VIX指標が上昇しているならトレンドも上昇することが予想できるので利用することが可能です。
ボリンジャーバンド
3つ目はボリンジャーバンドです。
価格がどれだけ上下に散らばっているのか標準値で示し、トレンド相場かレンジ相場かを確認できます。
ADX ATR
4つ目はADX,ATRです。
4本値を比べることで値幅の変化を示すことができ、MT4やMT5などで利用することができます。
ボラティリティが高いときのトレード手法
ボラティリティが高いときはリスクを抑えてトレードすることが大事です。
相場が上昇か下落トレンドを形成していることが多く、利益を得るチャンスです。
ただし、予想と違う値動きをした場合、損失が大きくなるリスクもあります。
そのため、まずはリスクを抑えて少額で投資をし、予想に合った値動きを知れば投資金額を増やしていくのが良いです。
十分な流動性があるかも確認しましょう。
流動性が低いなら取引が少なく、多くのトレーダーは様子を見ていることが予想できます。
活発に売買されるようになるとトレンド傾向も確定しやすいため、取引量を見て投資の判断を行いましょう。
ボラティリティが低いときのトレード手法
ボラティリティが低い場合は通常より高いレバレッジのトレードをするのがおすすめです。
レンジ相場となっているので値が大きく突き抜けることはなく、小さな値動きを繰り返します。
そのため、レバレッジを大きくしても損失が少なくて済み、リスクを抑えて利益を狙うことができます。
また、レンジ相場だと大きな値動きをしないので通貨ペアを保持しやすく、スワップポイント狙いのトレードが行いやすいです。
金利による利益を狙って長期的な投資に切り替えるのもいいでしょう。
ボラティリティのまとめ
FXの取引でボラティリティを理解することができれば手法を変えて利益を狙うことができ、ある程度予測してトレードを行うことができます。
FXの取引でリスクを抑えることも可能なので、ボラティリティに注目してFX投資を行いましょう。