2021年9月27日 2022年8月2日

FXのデイトレード手法とは？メリットやテクニックについても徹底解説！

「FXのデイトレードって何？」
「スキャルピングとはどう違うの？」

上記のような疑問を持っていませんか？
この記事では、FXを行う上でFX初心者が陥りやすい「デイトレード」に関する疑問に答えていきたいと思います。

デイトレードは数あるトレード手法の中でも最もポピュラーな手法で、比較的利益も出しやすく、気持ちにも余裕ができる手法であることから、一般的にも広く使われているやり方です。

デイトレードを学ぶのは、手早く利益を出すためにも有効な手段です。
デイトレードについて、FX初心者にもわかりやすく解説していきます。

デイトレードとは？

デイトレードとは、

デイ（日）
トレード（取引）

と訳せるところから、その日1日でポジション保有と決済を済ませてしまう手法の事を言います。

デイトレードは基本的に1日を跨ぐポジションになりませんし、スキャルピングのように一日中チャートに張り付いていることもしません。

デイトレーダーの1日の流れの例

デイトレーダーの1日の流れのモデルは、下記のようなものが考えられます。

朝にトレード戦略を立て、ポジションを取るのか取らないのか、またはIFD（イフダン）注文やOCO（オーシーオー）注文などの自動売買をするかどうかを決める

↓

ポジションを取った後は基本的に放置

↓

1日1〜2回、スマホでチャートを確認する（何度もチャートを確認するようなことはしない）

↓

深夜0:00までには決済を終わらせる

次の日まで保有しない主な理由としては、日本時間21:00～翌6:00ごろはニューヨーク時間と呼ばれており、相場の急な変動で損失が出ないようにリスク管理をするということが挙げられます。

デイトレードとスキャルピングの決済までの時間については、下記のような違いがあります。

スキャルピング：数秒から数分
デイトレード：1時間から長くても数時間

デイトレードで狙うpipsは、大体30～100pips位を目安に取り組むと良いでしょう。

デイトレードでFXをするメリット

デイトレードでFXをするメリットとして挙げられるのは、下記の点です。

スキャルピングよりも長い時間足を使用するため、チャートに張り付いてトレードをする必要がない

デイトレードに使う時間足はトレーダーにもよりますが、基本的には一日で決済するため、15分足～1時間足を使用する場合が多いです。

FXを本業にしている人は別ですが、サラリーマンは特に四六時中チャートに張り付いている訳にもいきません。

そういう意味でもデイトレードは時間の拘束が少なく、本業の邪魔になりにくいため、スキャルピングに比べて比較的規則正しい生活を送ることが可能になります。

スワップポイントについては、基本的には気にしません。

というのも、スイングトレードのような中長期的に保有するトレード手法とは異なり、デイトレードは本日中に決済するため、大きなスワップポイントの変動はありません。

スワップポイントでお金が減ることを懸念する人もいますが、デイトレードではそれほど気にする必要がないため、FX初心者こそ積極的に取り入れたいトレード手法です。

デイトレードで勝つためのコツ

ここではデイトレードで勝つためのコツをご紹介します。

デイトレードで勝率を上げるためには、ポジションを取る前に以下のポイントを考える必要があります。

トレンドが上がるのか下がるのか
ポジションの枚数
どのタイミングで注文するか
利食いと損切りのライン設定

この4つのルールはデイトレードのみならず、全てのFXトレードで使えるものでもあります。
この点を視野に入れておかないと思わぬ損失が出た時に対処ができないため、ルールを決めて相場に望む構えが必要です。

上記のルールはどれも大切ですが、特に重要なのが、最後の「利食いと損切りのライン設定」、つまりテイクプロフィット注文（T/P）とストップロス注文（S/L）を事前に設定しておくことです。

テイクプロフィット注文：利確ポイントでの指値注文を事前に入れておくこと
ストップロス注文：損切りポイントでの指値注文を事前に入れておくこと

この2つの注文を事前に設定しておくことで、チャートを見ていない時に予想外の値動きが生じた場合でも、どちらかのラインに引っかかれば自動決済されます。
そのため、必要以上の損失や、利確漏れを防ぐことができます。

また、値動きが荒く、上がるのか下がるのか判断できない場合は、取引をしないという判断も必要です。
特に相場はどちらに行くかわからないレンジ相場が全体の7割から8割あるとも言われていて、必ずしもポジションを持てる場面ばかりではないことを頭に入れておきましょう。

デイトレードにおすすめの通貨ペア

デイトレードにおすすめな通貨ペアをご紹介します。
基本的にはどの通貨で取引しても問題はないのですが、一部初心者には値動きの激しさゆえに推奨しない通貨もあるので、併せてご紹介します。

まず、デイトレードにおすすめな通貨ペアですが、以下の2通貨がおすすめです。

ユーロドル(EUR/USD)
ドル円(USD/JPY)

おすすめする理由としては、全通貨中、もっとも取引量が多いので値動きが比較的安定していて、トレードしやすい点が挙げられます。

取引量で言うと、ユーロドルの場合全通貨中、約24.0%。
ドル円だと全通貨中約13.2%の取引量を有しており、取引量からみても安定していることがわかります。

スプレッドも他の通貨と比べ、どの会社も比較的小さい場合が多く、取引のしやすさもメリットの一つと言えるでしょう。

また、FX初心者には、少しハードルが高い通貨ペアとしてポンドドル(GBP/USD)やポンド円(GBP/JPY)があります。
ポンドはボラティリティが高いため獲得pipsも多く獲得できる反面、リスクも同等の割合で生じるため注意が必要です。
しかしながら、FXに慣れてくるとユーロドルやドル円よりも大きな利益を狙うことができるので、積極的に狙っていきたい通貨ペアでもあります。

まずはユーロドルやドル円を中心に、自身が決めたルールを守りながらトレードをし、利益が出てきたのであればポンドにも挑戦してみると良いでしょう。

デイトレードでおすすめのテクニック

デイトレードでおすすめのテクニックをご紹介します。
相場というのは、基本的に3つのパターンで構成されています。

アップトレンド：価格が上がっている相場
ダウントレンド：価格が下がっている相場
レンジ：価格が上下し、平均すると並行線になっている相場

主に利益が取れる相場はアップトレンドとダウントレンドです。
この2つを一括りにしてトレンド相場と呼びます。

トレンド相場で利益を上げるには、主にトレンドラインを使うようにします。
トレンドラインとは、チャート上に現れる転換期を線で結んだものです。
トレンドラインによって、次にチャートがどのように動くのかを予測することができます。

デイトレードの場合、最初に長い時間足から見ていくのがおすすめです。
スキャルピングで使用するチャートは短い時間足を使うことが多いですが、値動きが激しいのと予測がたてにくいことが欠点になります。

対して、長い時間足で見ていくと概ねラインに沿った動きをすることが多くなるので、有効手段として使用されています。

レンジ相場の場合のテクニックとして、IFD注文を使うというものがあります。
レンジ相場は、サポレジライン（チャートの転換期を水平線上に引いた線）の範囲内で上下することが多く、サポレジラインを大きく超えてのレンジは存在しません。
この特徴を利用してサポレジライン付近で逆指値注文を入れておくことで反転時の利益を大きくとることができます。

とはいえ、いつサポレジラインを超えてトレンド相場に突入するか分からないので、ストップロス設定は必ず入れるようにしましょう。