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初心者が陥りがちなFXの失敗例と対策5選!リスクを限定する技術を解説

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FXでは、誰しも初心者の間は失敗をするものです。

ジョージ・ソロス
まずは生き残れ。儲けるのはそれからだ

上記のような格言があるように、まずは失敗しても次につながるトレードを行う必要があります。

今回は、そんなトレードに役立つ技術について解説したいと思います。

初心者が陥りがちな失敗例①:損切りができない

初心者が陥りがちな失敗例、1つ目は「損切りができない」です。
原因:「いつか戻るんじゃないか」という根拠のない期待をしてしまう

損失を抱えると誰しも嫌な気持ちになり、その損失を確定(損切り)したくないという感情に襲われます。

いつか戻るんじゃないか…?

という根拠のない期待は、損切りにおいて1番危険です。
それは、ただの運任せのギャンブルと同じになってしまいます。

致命傷になる前に、損切りが正しく出来るようにしましょう。

対策①:損切りルールを作る

損切りができない原因の一つに、ルールが明確に作られていないことが挙げられます。
必ず、自分の損切りルールを作って、それを厳守しましょう。

「何となく損失が大きくなったら損切りする」
というような曖昧なルールは危険です。

ルールは人それぞれですが、

  • 損失額がここまで来たら損切りする
  • 直近高値安値を更新したら損切りする
  • リスクリワードを計算してこの価格で損切りする

など、明確に、エントリー前に決めておかなければなりません。

そして、損失ルールを明確に決めていても、いざ、損失を抱えるとルールを破りたくなります。
ルールを破りたくなるのは、「損失の痛みを回避したい」という人間の本能とも言える思考なのですが、決して最初に決めたルールを破ってはいけません。

ルールを破って損切りを先送りにする事は、致命傷になるリスクを高めます。

対策②:逆指値注文・OCO注文をする

損切りルールを作っても、どうしてもルールを破ってしまう、という意見も多いと思います。
そんな人には、逆指値注文OCO注文がおすすめです。

逆指値注文:指定した価格まで下がった時に売り、指定した価格まで上がった時買い、を行ってくれる注文方法

OCO注文:2つの注文を同時に発注し、片方の注文が実行されると、もう片方が自動的にキャンセルされる注文方法

ポジションを持った状態で、上記のような注文をしておけば、利益確定と損切りの2つの注文を同時に設定できる為、損切り設定を逆指値で注文しておけば自動で損切りされます。

感情に左右される事なく、チャートを見ていなくとも損切りも利益確定も行ってくれるので、なかなかルールを守れない人にオススメです。

対策③:トレーリングストップ注文をする

トレーリングストップ注文:値動きに合わせ一定の幅を持たせて、逆指値注文を自動修正して売買を行ってくれる注文方法

トレーリングストップ注文を使うことによって、利益を最大化しつつ、損失を抑えた損小利大の売買が可能となります。
設定さえすれば、損切りも利益確定も自動で行ってくれる為、損切りが出来ない人にとっては1つの対策となるでしょう。

ただし、相場に絶対は無く、必ず勝てるという手法は存在しません。
トレーリングストップは、トレンド相場には有利ですが、レンジ相場には不向きと言われています。

相場の流れを読みながら、使えるタイミングを見極めましょう。

注文方法についての詳細は、下記記事でも解説しています。
ぜひ参考にしてみてください。

初心者が陥りがちな失敗例②:ポジポジ病

初心者が陥りがちな失敗例、2つ目は「ポジポジ病」です。
原因:常に動くチャートから「少しでも無駄なく利益を取っておきたい」と、根拠のないポジションを取ってしまう

対策①:デモ口座を利用して、根拠を持ったトレードができるようになるまで勉強・練習をする

相場の中で、明確な優位性のあるエントリータイミングというのは、頻繁に現れるものではありません。
そんな相場の中で、あらゆる部分から利益を取りたいと意気込んでも相場に弄ばれるだけです。

トレードは、待つのも重要です。
優位性のあるエントリーのコツを掴めるまでは、デモ口座を利用して経験値を積むのも1つの手です。

対策②:スプレッドの狭い通貨ペアを選んだり、FX会社を使用したりする

スプレッドとは買いと売りの価格差のことを指し、取引においてのコストとなります。
スプレッドによるコストは、注文回数や注文量が多ければ、その分大きくなります。

スプレッドは、通貨や証券会社によって違いがあるので、出来るだけスプレッドの狭い通貨ペアやFX会社を選んだ方がコストカットに繋がります。
これで直接的に勝てるようにはなりませんが、失敗時の損失を少しでも軽減する為の1つのアプローチとなります。

スプレッドの小さい会社は下記記事にまとめています。

初心者が陥りがちな失敗例③:ハイレバレッジ取引

初心者が陥りがちな失敗例、3つ目は「ハイレバレッジ取引」です。
原因:最初は小さなロットでやっていても、負けてしまうとそれを「一発で取り返そう」という気持ちになり、どんどんロットを上げてしまい、結果的にハイレバレッジ取引となり、FX資金を失う確率が増える

対策①:資金量に見合った最大ロットを決めて取引をする

トレードをする前に、取引できる最大ロットをルールとして決めておきましょう

負けると感情的になり、損失を取り返そうとしてロットを上げてしまいがちですが、ルールを決めて厳守出来るようにしなければなりません。
最大ロットの目安は、個人差がありますが、エントリー後に生活に支障がでたり、ドキドキしたり、不眠になったりする場合は、ロットが許容範囲を超えています。

自分自身の適正なロットを見極め、最大ロットを決定しましょう。

対策②:レバレッジを低めに設定する

レバレッジとは、預けた資金の何倍もの金額で取引する仕組みの事です。

初心者のうちは、「感情的になって気づいたらハイレバレッジになってしまい、想定外の損失を被ってしまった…」ということも考えられます。
そうならないように、予めレバレッジの設定を低くしておくのも1つの手です。
これにより、設定以上のレバレッジで取引出来ないようになります。

「レバレッジ◯倍コース」など、各取引会社で様々な設定が出来るようになっています。

レバレッジについては下記記事で詳細を解説しています。

初心者が陥りがちな失敗例④:スワップポイントを大きく超える為替差損

初心者が陥りがちな失敗例、4つ目は「スワップポイントを大きく超える為替差損」です。
原因:「スワップポイントがプラスになるポジションを取るから、多少の為替差損は問題ない」と思ってしまい、根拠のないポジションを持ってしまう

為替レートの変動により生じた損失を為替差損といいます。
スワップポイント狙いの戦略は有効ですが、根拠のないポジションは大きな損失を抱える可能性があり、本末転倒となってしまいます。

スワップポイントについては、下記記事で詳細を解説しています。

対策:一気に投資予定額全額でポジションを取らず、長期積立投資(ドルコスト平均法)を試みる

長期積立投資(ドルコスト平均法)とは、一定の金額で、時間を分散して、定期的に買う方法です。

全額で一気にポジションを持つと、逆行時に大きな損失を抱える事となりますが、少額で長期積立投資(ドルコスト平均法)を行えば、小さな損失で、平均取得単価を有利にしながら、価格の回復を待つ事ができます。

なるべく為替差損を小さくし、リスクを減らした取引が可能となります。

初心者が陥りがちな失敗例⑤:多くの通貨ペアに手を出す

初心者が陥りがちな失敗例、5つ目は「多くの通貨ペアに手を出す」です。
原因:「全通貨のエントリーチャンスを逃すまい」としてしまう(ポジポジ病と似たような現象)。

欲張りすぎると、知らないうちにハイレバレッジになってしまったり、根拠のないエントリーが増えてしまいがちなので注意が必要です。

対策:まずは1つの通貨ペアの特徴の熟知に努める

決まった1つの通貨ペアのクセや値動きの特徴を掴む事は、FXで負けない為にとても重要な事です。
通貨ペアによって、激しく価格が動く時間帯やボラティリティーに違いがあります。

また、通貨ペアでチャート形成に特徴があったり、連動する経済指標なども違ってきます。
1つ熟知すれば、他の通貨ペアの特徴は比較で習得できるため、特徴を掴むスピードをあげることに繋がります。

また、エントリーの精度が上がると共に、無駄に多くのポジションを取り過ぎる事が無くなるでしょう。

FXの失敗例と対策5選のまとめ

FXで陥りがちな失敗とその対策を予め頭に入れておけば、上達速度も上がります。

思考停止にならずに、知識と経験を踏まえて、常に自分の頭で考えて行動し、最善の選択をする事が何より重要です。