FXで負けないためのコツはある?失敗例から学ぶ有効な回避策も紹介
「失敗して借金を抱えるイメージが強い」
本記事は、上記のような悩みを抱えた方に向けたメッセージです。
FXで勝ち続けるには、まずは「負けてしまう要因を排除すること」が重要です。
この記事を読むことで、失敗例を事前に知ることで未然に失敗を回避することができ、運用における自分ルールを作ることができるようになります。
内容を落とし込んで実践して頂き、少しでも負けにくくするための手助けとなれば幸いです。
それでは早速、見ていきましょう。
FXはリスクリワードが命
FXトレードで利益を出そうと思うのであれば、「リスクリワード」について考えることが重要です。
リスクリワードとは?
リスクリワードとは、一回のトレードでの損失と利益の比率のことです。
リスクリワードレシオといったりすることもあります。
リスクリワードは、「損失:利益」で表されます。
下記でリスクリワードの考え方の例をご紹介します。
リスクリワード「1:1」(利益1万円:損失1万円)の場合
10回のトレードでプラスマイナスゼロになる場合の勝率は50%です。
なので、最低でも50%以上の勝率は維持しなければなりません。
もし勝率が40%に下がってしまったら、利益4万円、損失6万円で2万円のマイナスとなってしまいます。
リスクリワード1:2(利益2万円:損失1万円)の場合
10回のトレードで結果がプラスになるのは勝率が40%時です。
利益が8万円、損失6万円でプラス2万円となります。
もし勝率が30%に下がった場合は利益6万円、損失7万円でマイナス1万円となります。
この場合は勝率を40%以上で推移させなければいけません。
リスクリワード1:3(利益3万円:損失1万円)の場合
10回のトレードで結果がプラスになるのは勝率が25%時です。
利益が9万円、損失7万円でプラス2万円となります。
もし勝率が20%に下がった場合は利益6万円、損失8万円となります。
この場合は、勝率を25%以上で推移させなければいけません。
理想的なリスクリワードとは
一般的にリスクリワードは「1:2」「1:3」で設定することが理想とされています。
少額で勝ち続けても、大きな金額で負ければトータルで損失が生まれてしまうため、勝率が高ければ良いというものではありません。
また、勝ちやすいところでポジションを取ることも意識していきたいですね。
勝ちやすいポジションを取るためには、取引が活発な時間にポジションを狙うことがポイントです。
24時間取引可能なFXですが、取引量が増える時間帯を狙うことで「買い手」「売り手」が市場に多く参入しているため、変動相場でのトレードを行うことができます。
その他、インジケーター等のツールを使い、過去の相場データから今後の動きを読む方法もあります。
複数のインジケーターのシグナルが合致したところは、それだけ強い根拠が出揃っていることとなり、勝率や変動幅は上がる傾向にあります。
FXの失敗例①:損切りができずに多額の含み損を抱えてしまう
続いて、トレーダーが1度は経験した失敗例を紹介します。
損切りができない理由としては以下の理由が考えられます。
- 負けを認められない
- 過去に損切りせずに元の水準に戻った経験がある
- 損切りしたあとに予想していた動きになった
- 感情や過去の経験が冷静な判断力を奪い、損失が膨らんでしまう
損切り対策① 予め損切りルールを作り、それを守る
「損した分を取り戻さないと…」
そういった感情が働き、負けを認めることができません。
結果、負け方が軽症だったものが重症になってしまう。
これがFXにおける退場者の要因の一つです。
そこでまずは「損切りライン」について、感情を排除した自分ルールを作ることが必要となります。
いつ何が起きてもおかしくない相場において、「〇〇だろう」といった感情は、相場の動きとは連動していないため、命取りになります。
成功しているトレーダーは、損切りのスペシャリストでもあります。
損切りのルールを決め、それをしっかりと守ることができるかどうかが、あなたの今後のトレーダー人生を大きく左右するでしょう。
注文時には「〇〇円までレートが下がったら売る」といった具体的なルール決めを行うことがコツです。
損切り対策② 逆指値注文を取り入れる
「指値注文」、「逆指値注文」という注文方法があります。
指値注文は、価格が上がったら「売る」、価格が下がったら「買う」という予約注文です。
逆指値注文は、価格が上がったら「買う」、価格が下がったら「売る」という予約注文です。
メリット1:損失を限定できる
逆指値注文を使う基本的な理由は、損失を限定するためです。
例として、「120円で買った通貨のレートが下がり、119円になったら売る」というルールを決めたと仮定して、逆指値注文をすれば119円時に自動的に売り決済をしてくれます。
自身の保有銘柄において、予想に反した相場の動きをした場合に損失を最小限に抑えることができる有効な注文方法です。
メリット2:トレンド相場への仕掛けができる
例えば、110円から111円のレンジ相場を仮定し、111円を超えると上昇トレンドが見込めると予測を立てて、112円で逆指値の買い注文を行います。
そうすればレンジブレイクでの仕掛けを行うことができ、注文されれば買いポジションを持つことができます。
デメリット:なかなか注文が行われないことも
逆指値注文は、指定した価格に到達しないと注文されません。
そのため、損切りに利用する際には有効ですが、狭い値幅で推移しているレンジ相場では、いつまで経っても指定した価格に到達せずに、注文が行われない場合があります。
「逆指値注文」が向いている人
逆指値注文が向いている人は、下記のとおりです。
- 日中忙しくてレートを確認できない人
- トレードからなかなか感情を排除できない人
損切り対策③ OCO注文を取り入れる
OCO注文とは、2つの注文を同時に出すことのできる注文方法です。
ポジションを持っている状態での決済時に利益を逃したり、損失の影響を最小限に抑えることができるメリットがあります。
また、タイミングを設定すればチャートをこまめに確認する必要もなくなるため、時間を取られない点もメリットとして挙げられます。
一方で、新規の発注の際に利用する場合は、相場の動きを読み間違えると損失の拡大につながってしまうため、初心者のOCO注文における新規注文は注意が必要です。
損切り対策④ トレール注文を取り入れる
トレール注文とは、レートの上昇や下落の幅に合わせて逆指値注文のレートにて位置を設定した値幅で修正、追いかける注文方法です。
メリット1:リスクを抑えつつ、最大限の利益追求ができる
事前に決めた値幅に基づいて逆指値も引き上げます。
そのため、レートが上昇すればその分最低の決済ラインも引き上がるため、利益を追い求めながらもリスク管理も行えるというメリットがあります。
メリット2:相場の動きを注視しなくていい
決算ラインを自動で引き上げてくれるため、相場の動きを確認する時間を格段に減らすことができます。
したがって、専業でない会社員の方などにもオススメできる手法です。
失敗例②:ポジポジ病
ポジポジ病とは、利益を得る機会を失いたくない、という感情から、「ポジション持ってないと落ち着かない」という初心者にありがちな現象のことです。
トレーダーであれば、一度は経験したことがあるであろう「悪習慣」です。
常にトレードをしていることになるので、以下のような結果を招いてしまいます。
ポジポジ病になると、下記の弊害が発生します。
- 取引回数が増え、損失を作ってしまう
- スプレッドによる損失が増える
- マイナススワップ等のコストが無駄にかかってしまう
スプレッド対策① スプレッドが開く理由を知る
スプレッドとは、売ることのできる価格(売りレート)買うことのできる価格(買いレート)の差額のことを表します。
通常は買いレートが売りレートよりも高く設定されています。
FX取引における手数料(コスト)として考えられており、新規注文が行われたそのタイミングで損失が発生します。
スプレッド対策② 通貨ペアのスプレッド幅の違いを知る
通貨ペアによってスプレッドが異なる理由は以下の2点です。
- 変動率
- 流動性
「ユーロ/米ドル(EURUSD)」や「米ドル/円(USDJPY)」のような、需要が高く、取引量の多い通貨ペアはレートの変動も比較的安定しています。
それに対し、需要が低く取引量の少ない通貨ペアの場合は、流動性が低く取引相手も見つかりにくくなるため、スプレッドが高く(広く)なりやすい傾向があります。
また、流動性が低くなる時間帯(日本時間の場合は朝から午前中にかけてが中心)でもスプレッドが高くなりやすい傾向があります。
失敗例③:ハイレバレッジのトレード
FXにおけるレバレッジとは、少ない資金で大きな取引を行うことができる仕組みのことを指します。
レバレッジは、FX取引において大きな魅力の一つですが、高いレバレッジでのトレードは、ギャンブル性があります。
当たれば利益は大きいですが、裏を返せば、外れた時の損失も大きくなります。
レバレッジ対策① FXの最小取引量(Lot数)を知る
上記に関しては、FX会社によって最小取引単位も変わります。
1千通貨単位と1万通貨単位としているFX提供会社が一般的となっています。
※松井証券では最小取引単位が1通貨で米ドル/円の最低資金5円から取引が行なえます。
レバレッジ対策② 少ない倍率で慣れていく
経験が浅いうちは、少ない倍率で行うことをおすすめします。
慣れないうちにハイレバレッジでの取引を行うと「ロスカット」が行われる場合があります。
ロスカットは、投資家の損失を限定させ、必要以上の支払を避けるようにすることが目的の制度です。
例として、1ドル100円時に証拠金10万円をレバレッジ10倍で運用をした場合、100万円でトレードしている状態になります。
レートが下がり、90円になってしまった場合は、10万円の損失が生まれてしまいます。
本来10万円の資金で運用しているので、FX提供会社のシステムにより強制決済が行われ、損失が確定してしまいます。
経験の浅いトレーダーの方は、まずは2〜5倍程度の、比較的低いレバレッジでトレードに慣れ、利益が出るようになってきたら、少しずつレバレッジを上げていくことが、長く相場に居続けるためのコツです。
負けないFXを実現するためのコツ
・資金管理力を付ける(どこまで含み損を見れるか、予め計算しておく)
FXで使う資金の限度額を決めておきましょう。
自分が許容できるリスクに合わせて決めると良いと思います。
また、トレード内では自分の資金力でどこまでの含み損が見れるのかを事前に計算して把握していくことも重要です。
・損切りを徹底する
トレードを行う上では必ずマイナスが出ることがあります。
その時にしっかりと損切りの判断を行えるようにルールを作りましょう。
具体的な方法としては、下記が挙げられます。
- 値幅で決める
- 損失額で決める
- 時間で決める
上記でルール決めをして、それをしっかりと守ることが大切です。
・むやみに大きなポジションを建てない
レバレッジで25倍の資金で運用ができるからという理由で、むやみに大きなポジションを建てないことが肝要です。
レバレッジを引き上げるのは、FXトレードに慣れてきてからにしましょう。
最初は2〜5倍程度で運用を行いましょう。
それも怖い場合は、1倍から始めるのももちろんOKです。
・分析力を高める
色々な分析方法がありますが、まずは「テクニカル分析」で価格や値動きのサイクルに注目して予測を立てましょう。
「テクニカル分析」には、過去のチャートを分析することで「過去のパターンが繰り返される」という考え方が根本にあります。
そこで、似たパターンを探して予測を立てます。
テクニカル分析に使用できるインジケーターは、正直、星の数ほどあります。
最もメジャーなインジケーターは、「移動平均線」と「RSI」です。
テクニカル分析をするには、まずは移動平均線やRSIから覚えるのが定石といえます。
より多くのFXトレーダーが使用しているインジケーターということは、それだけ反応が読みやすいインジケーターでもあるということです。
・自動売買ツールを使ってみる
機械にトレードをおまかせする、自動売買。
24時間稼働や感情の排除が可能であることなどメリットが多くあります。
一方で急変した相場への臨機応変な対応ができない場合もあるため、100%の安心は禁物です。
・FX取引のコストが低いFX会社を利用する
主に下記の項目に注目して選んで見てください。
- スプレッドの幅が狭い
- 最小取引単位
- サポート体制
FX初心者にオススメの低スプレッド会社を紹介
最後に、オススメの低スプレッドFX会社を紹介します。
DMM FX
口座開設数が80万口座突破。
取引ツールが分かりやすく使いやすいのが特徴です。
最短で1時間で取引を始めることができ、24時間のサポート体制もあります。
ヒロセ通商:LION FX
取引可能通貨ペア多いことが特徴。
多くの会社では20−30銘柄がベースになっていますが、LION FXでは50もの銘柄を取り扱うことができ、取引のチャンスがより多くなります。
また、クイック入金に対応した銀行が多い点も魅力です。
LINE FX
今や連絡ツールの主流となっているLINEが提供するFX口座。
LINEの通知機能で相場の状況を教えてくれたり、PCプラウザ版での取引ツールもリリースされ、高性能で使いやすいと評価が高いです。
FXトレードを行う上で心得えておくべき情報のまとめ
本記事では、FXトレードを行う上で心得えておくべき情報を紹介しました。
自分のルールや勝ち方が身につくまでは何度も読み返すことをおすすめします。
今回の記事のおさらいをしましょう。
- 失敗例を事前に知ることで未然に失敗を回避することができる
- 運用における自分ルールを作ることができる
短期的な勝ちを狙い過ぎずに、時間をかけて利益を着実に積み上げていきましょう!